バンコクのサファリワールドでライオンに襲われ飼育員死亡。安全規則を遵守せず。

子どもたちにも大人気なバンコクのサファリワールドで9月10日、職員がライオンに襲われ死亡するという事故が発生しました。
警察の発表によりますと、被害者は施設の安全規則を順守していなかったといいます。

犠牲となったのは、ライオンやトラの飼育を担当してきた ジアンさん(58歳)
約30年間勤務していたベテラン職員でした。
事故は午前11時ごろ、バンコク・カンナヤオ区にある同園で発生しました。
落とした物を拾うために車両を降りた際、背後からライオンに襲われたと言います。

ジアンさんが腰をかがめて拾おうとした瞬間、約10メートル離れた場所にいたライオンが飛びかかり、地面に引き倒して咬みついてきました。
その後、さらに3〜4頭のライオンが加わり、襲撃はおよそ15分間続きました。

現場に居合わせたタイ人や外国人観光客は、車内からクラクションを鳴らしたり叫んだりしてライオンを追い払おうとしたが、惨事を見守るしかなかったと言います。

目撃者のひとりで元陸軍病院の外科医 タワチャイ氏 は、「最初はライオンが親しげにじゃれているだけだと思い、誰も近づかなかった」と語っています。

その後の調査で、ジアンさんは動物への給餌作業を行っていたものの、園が定める安全手順を守っていなかったことが判明しています。
園の他の職員が駆け付けて救出し、重傷を負ったジアンさんを病院へ搬送しましたが、到着後に死亡が確認されています。

なお、このような事故は同園で初めてのケースだと言います。

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