タイの有名大学近くにあるスーパーで、無認可中国製食品販売。タイ人名義貸しビジネスの一面も。

タイ公衆衛生省は26日午後3時、食品医薬品局(FDA)や犯罪抑止警察局(PCT)と共に、パトゥムターニー県パホンヨーティン通りにある有名大学近くの商業施設内スーパーを立ち入り検査しました。

店舗はガラス張りの1区画のみで、FDA認可のない食品が多数販売されていました。
中国から輸入された飲料、乳製品、卵、挽肉、スナック菓子などが棚に並べられており、担当者はほぼ全ての商品を確認した上で、店舗内の全商品を押収し検査に回しています。

当局は学生からの通報を受け、大臣から指示を受けて調査しました。
このスーパーで販売されている商品のほぼ100%に、FDAの認可がありませんでした。

たとえば、タケノコの漬物は本物か偽物か不明で、摂取すると生命に危険が及ぶ可能性があると伝えています。
肉入りのラーメンや米製品もFDA未認可で、原材料が何であるか不明であり、消費者に影響を与える可能性があります。
乳児用の粉ミルクも赤ちゃんの生命に関わる危険がある、と語っています。

法律に照らすと、FDA認可のない商品の販売は最高3万バーツの罰金、輸入許可なしの場合は最長3年の懲役となります。
今回の件は食品医薬品法第53条違反に当たり、最高3年の懲役または3万バーツの罰金となります。

さらに調査で判明したのは、この店の申請者はタイ人女性でしたが、実際の店舗オーナーは中国人で、名義上のタイ人は「ノミニー(代理人)」として登録されており、商品の代金は中国側に送金されていました。

被害額は2〜3百万バーツと見込まれています。

ノミニーのタイ人にもかなりな厳罰をあたえないと、いつになっても外国人から安心安全な国だと判断されることはありません。
最近デパート内に、このような中国系のコンビニのような店舗がテナントとして入っているのをみかけますが、かなり怪しいですね。

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