タイ人、桜観光は新時代へ。依然日本が人気も、韓国ドラマ聖地巡礼ツアーで選択肢が拡大。

桜観賞を目的とした旅行トレンドは、2026年に新たな段階へと進んでいる。
旅行者は従来の人気スポットの混雑を避け、よりユニークで新しい目的地を求める傾向が強まっており、エンターテインメントから着想を得た体験と、よりプライベートな雰囲気を重視するようになっている。

Trip.com Groupの最新予約データによると、日本の有名な桜スポットは依然として人気を維持しているものの、旅行者は地方都市や、人気ドラマのロケ地として登場した場所へと関心を広げている。
映画のような雰囲気を楽しみながら、ピークシーズンでも比較的落ち着いた体験ができる点が評価されている。

「韓国ドラマ聖地巡礼」桜トレンドが拡大

このトレンドを後押ししている要因の一つが、「スクリーンツーリズム(Screen Tourism)」だ。
Trip.com Groupのレポートによると、旅行者の70%以上が映像作品をきっかけに旅行先を選んでいる。

例えば、Netflixの人気シリーズ『Can This Love Be Translated?』では、神奈川県の鎌倉や江の島が登場し、放送後には鎌倉行きの鉄道予約が月間66%増加、ホテル予約や観光地検索も55%増加した。

また、鎌倉や江の島でのツアーやアクティビティの予約も月間64%増加。
海の景色や神社巡り、早咲きの河津桜が楽しめる江の島は、東京の混雑を避けた静かな観光地として注目されている。
一方で、新宿御苑は依然として世界で最も予約される桜スポットであり、東京の人気の高さも健在だ。

韓国でもKドラマの影響は大きく、『冬のソナタ』で有名になった南怡島や、『イカゲーム』『ザ・キング:永遠の君主』『ペントハウス』などに登場した汝矣島公園は、ソウルの人気桜スポットとして知られている。

現在、旅行者は単に「桜はいつ咲くか」ではなく、「どこで特別な体験として桜を見るか」を重視するようになっている。

「地方都市の桜」が新トレンドに

大都市の混雑が増す中、地方都市が新たな人気目的地として台頭している。
東京・大阪・京都といったゴールデンルートは依然として全体の3分の2以上を占めるが、約3分の1の予約は地方へと分散している。

特に仙台(前年比+89.7%)、札幌(+56.2%)、福岡(+54.9%)などは東京(+31.5%)を上回る成長率を記録している。

この傾向は、「地方で楽しむ桜」という新たな時代の到来を示しており、主要都市に劣らない美しさと、より深い・落ち着いた体験が評価されている。

注目の日本の桜スポット(地方)

・仙台:白石川沿いの桜並木(4月中旬)
・沖縄:早咲き桜と温暖な気候
・南都留エリア:富士山と湖畔の桜
・札幌:5月初旬まで楽しめる桜
・福岡:海と文化が融合した景観
・名古屋・那覇:安定した成長を記録

桜観光は日本にとどまらず、韓国や中国でも人気が拡大している。

韓国の注目スポット:

慶州:歴史と自然が融合
鎮海:国内最大級の桜祭り
ソウル:アクセスの良い都市型桜
済州島:自然豊かな景観

慶州と済州島は航空券予約がそれぞれ前年比+207%、+143%と急増している。

中国の注目スポット:

・貴州:平坝桜公園が人気急上昇
・武漢:大学や東湖の桜
・上海:現代アートと桜の融合

湖畔や公園を散策するスタイルが、中国人旅行者に人気となっている。

旅行者の特徴

桜旅行の予約者の62.9%は女性で、25〜49歳が過半数を占める。
また、60歳以上(+29.5%)や子ども連れ家族(+150%)の増加も顕著だ。

このように、桜観光は多様化し、自然美・文化体験・SNSの影響を融合させた新しい季節旅行のスタイルとして、アジア全体に広がっている。

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