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タイのビールはなぜ高いのか? 卸と店頭で大きな差。そこには高い税率と流通、業界構造があった!
- 2026/3/11
- もっと知りタイランド

お酒がお好きな方にとって、タイは現地生産のビールであって、少し高いのでは?と感じたことはありませんか?
490ml缶の場合、コンビニで50~60バーツ程度しますので、円安の影響もありますが、日本とさほど違いがありません。
タイの平均給料などを考えると、割高感は否めません。
なぜ、タイではビールが高いのでしょうか。
その理由には、タイの税制や流通、業界構造に問題ありました。
タイでは、ビールのケース卸価格とコンビニなどでの店頭販売価格に大きな差がある。
背景には、税制や流通構造、販売コストなど複数の要因があるとされている。
まず最大の要因はアルコール税の高さだ。
タイではビールに対して、物品税(Excise Tax)、地方税(Municipal Tax)、付加価値税(VAT 7%)など複数の税金が課されており、業界では小売価格の約50~60%が税金とも言われている。
場合によっては、製造原価より税金の割合が大きくなることもあるという。
また、ニュースなどで報じられるビールの「ケース価格」は、メーカーが代理店向けに提示する卸価格を指す。
流通は一般的に、メーカー → 地域代理店 → 卸業者 → 小売店 → 消費者という段階を経るため、各段階で利益(マージン)が上乗せされる仕組みとなっている。
小売店側の利益も価格差の一因だ。
コンビニやスーパーでは通常、ビールに10~30%程度の利益を加えて販売する。
特にコンビニでは、店舗運営費や冷蔵保管、配送コストなども価格に反映されるため、卸価格との差が大きく見える。
さらに、タイではメーカーが推奨小売価格を設定している。
例えば「Chang Cold Brew」の場合、卸価格は1ケース589バーツ(24本入り)で、1本当たり約24.5バーツだが、コンビニでは約55バーツ前後で販売されている。
ここには税金や流通マージン、小売利益、物流コストなどが含まれるのだ。
飲食店では、さらに価格が上昇する。
一般的な目安では、490ml缶の場合、コンビニで50~60バーツ、レストランで80~120バーツ、バーやクラブでは100~200バーツ程度ではないだろうか。(もちろん、飲食店によってはもっと高額なところも)
これは店舗の家賃やサービス料、人件費などが加算されるためだ。
市場構造も価格に影響している。
タイのビール市場は、Thai Beverage(Chang)とBoon Rawd Brewery(Singha、Leo)の2社が、大きなシェアを持つ寡占状態に近く、価格競争が発生しにくいといわれている。

さらにタイの高温気候の影響で、冷蔵状態で輸送・販売される場合、冷蔵トラックやショーケースなどの物流・保管コストも価格を押し上げる要因にもなる。
このように、高いアルコール税、複雑な流通構造、小売マージン、物流コスト、寡占的な市場構造などが重なり、タイではビールの店頭価格が卸価格の約2倍程度になるケースも珍しくない。
結果として、現地生産でありながら、日本より高く感じられることも多いとみられている。






































