タイ製Dumex粉ミルクに毒素検出、シンガポール当局が回収実施。

シンガポール食品庁(SFA)は1月30日、タイで製造されたDumexブランドの乳児用粉ミルク2ロットから、吐き気や嘔吐を引き起こす可能性がある毒素「セレウリド(cereulide)」が検出されたとして、追加の自主回収を実施すると発表した。

回収対象は「Dumex Dulac ステージ1(800g、ロット番号101575737)」と「同ステージ2(800g、ロット番号101570779)」で、いずれも賞味期限は2027年9月5日。
これらは、すでに回収対象となっていた製品と同一の原材料供給元を使用した可能性があることから、予防的措置として回収が決定された。

SFAと感染症庁(CDA)によると、今回の2ロットを含め、影響を受けた製品は計9ロットとなり、輸入量全体の約5%に相当する。
主要小売店で販売されている粉ミルク製品の検査はすべて完了しており、現時点でさらなる回収の予定はないという。

健康被害については、1月29日時点で対象製品を摂取した3人に軽度の症状が確認されたが、いずれも回復している。
なお、セレウリド中毒を確定的に診断する検査方法は現在のところ存在せず、当局は医療機関と連携して引き続き監視を続けている。

当局は、該当ロットを購入した保護者に対し、製品を子どもに与えないよう呼びかけるとともに、摂取後に異常が見られた場合は速やかに医師の診察を受けるよう注意を促している。

セレウリド(Cereulide)とは…

セレウス菌(Bacillus cereus)という細菌が作り出す、非常に強力な嘔吐毒の一種です。
お米やパスタなどの炭水化物を常温で放置した際に、菌が増殖してこの毒素を産生します。

・驚異の耐熱性: 126°Cで90分間加熱しても壊れません。 つまり、一度毒素ができてしまうと、炒め直したりレンジでチンしたりしても、食中毒を防ぐことはできません。

・酸に強い: 胃酸(強酸性)でも分解されないため、そのまま腸に届いて作用します。

・即効性: 摂取してから30分〜6時間以内(平均2〜3時間)という非常に短い時間で激しい吐き気や嘔吐を引き起こします。

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