清水エスパルス、タイでビジネス交流とCSR活動を展開~児童養護施設でサッカークリニック実施
- 2025/12/18
- 芸能・スポーツ全般

J1リーグに所属する清水エスパルスは、2013年にタイ1部リーグクラブとのパートナーシップを締結して以来、選手やアカデミー選手の練習参加受け入れ、清水アカデミーチームのタイキャンプなどを通じて、継続的にタイでの活動を行ってきた。
こうした長年の取り組みを背景に、同クラブは2025年12月、ビジネス交流と社会貢献活動を目的とした一連のプログラムをタイで実施した。

12月12日には、鈴与タイランド、清水銀行、静岡銀行の協力を得て、バンコク市内でタイに事業展開する日系企業駐在員とのビジネス交流会を開催した。企業間の連携強化やクラブとの関係構築を目的としたこの交流会は、2019年から数えて5回目の開催となり、今回は27社49名が参加した。
第一部では伊東輝悦アンバサダーが登壇し、長年にわたるプロサッカー人生を振り返りながら、エスパルスや日本代表での経験、怪我から復帰するまでのメンタルの重要性などを語った。
参加者は最後まで熱心に耳を傾け、その言葉に深い関心を示していた。

続く第二部の懇親会には、住吉ジェラニレショーン選手と髙橋利樹選手も参加し、会場では企業同士の活発な情報交換や名刺交換が随所で行われた。
清水エスパルスは、この交流会をきっかけに、パートナー企業間での販路拡大や新規取引先の開拓など、具体的なビジネスマッチングにつながることを期待している。

翌13日と14日には、鈴与タイランド、静岡産業社、ホテイフーズなど日本企業7社の協賛と日本航空の協力のもと、タイでのCSR活動の一環として、児童養護施設の子どもたちを対象としたサッカークリニックを実施した。
この活動は2017年から続くもので、今回が8回目となる。対象となったのは、ノンタブリー県のバーン・プミウェート児童養護施設、バーン・パクレット児童養護施設、そしてバンコク市内の教育と孤児のためのフェイス財団の3施設で、9歳から15歳までの子ども約115名が参加した。

初日の13日は、バーン・プミウェート児童養護施設を訪問し、41名の子どもたちを対象にクリニックを実施。鬼ごっこで体をほぐした後、ドリブルリレーや競争形式の練習で大いに盛り上がった。試合形式の練習には協賛企業の従業員も参加し、子どもたちの笑顔と歓声が絶えない時間となった。
施設長のミンク氏は、「子どもたちは毎年この活動を楽しみにしており、身体面・精神面の両方で成長できる貴重な機会になっている」と感謝の言葉を述べた。

午後にはバーン・パクレット児童養護施設を訪れ、40名の子どもたちと交流。住吉選手や髙橋選手のシュートデモンストレーションには感嘆の声が上がり、終始活気に満ちた雰囲気となった。
最終日の14日には、フェイス財団の子どもたちをエアポートスタジアムに招き、天然芝のピッチでクリニックを開催。昨年参加した沖悠哉選手から贈られたキーパーグローブを使い、子どもたちは何度もシュートストップに挑戦していた。

参加した子どもたちからは、「プロ選手と一緒にサッカーができて嬉しい」「将来はプロサッカー選手になりたい」といった声が寄せられ、指導にあたった選手たちにとっても印象深い時間となった。
フェイス財団のシティサック氏は、「この活動は子どもたちのスキル向上につながり、毎年楽しみにしている。今後もエスパルスを応援していきたい」と語った。
清水エスパルスは今後も、協賛企業との連携を強化しながら、こうしたCSR活動を継続していく方針だ。
タイでの認知度向上とともに、スポーツを通じた国際交流や新たなビジネスチャンスの創出につなげていきたいとしている。







































