アヌティン首相が一枚上手?! タイ国民党、国会解散と新憲法国民投票の実施を首相に要求!

12月12日、タイ国民党は、プムジャイタイ党(พรรคภูมิใจไทย)政権に対して声明を発表し、新憲法の国民投票と国会解散の実施を求めた。

これは同日行われた憲法改正案第2読会の議決を受けたもので、主要な争点は、新憲法案を国民投票にかける前に上院の3分の1の賛成が必要かどうかであった。
この規定は、上院に新憲法の内容を最初から最後まで事実上コントロールする権限を与えるものとなっている。

議会の委員会段階では、プムジャイタイ党は上院の承認を必要とせず、議会の過半数で憲法案を可決する案に賛成していた。しかし本日の投票ではその意思は反故にされ、上院の権限を維持することを承認、国民が望む形の新憲法策定は実質的に不可能となった。
(最終的に上院が認めなければ何も決まらない)

国民党はこれまで、政治的制約の中で国民のための新憲法策定を前進させるべく各方面と調整・妥協を試みてきた。
しかし、上院に新憲法の内容を掌握させる今回の決定は、将来的な国民主体の憲法策定を阻むもので容認できないとした。

そのため、国民党は首相に国会を解散して国民に責任を示すよう求めるとともに、プムジャイタイ党には最後の憲法関連任務として、暫定政府で12月16日までに閣議決定を行い、新憲法の国民投票日を2026年2月8日と定めるよう要求した。

国民党のナッタポン党首はまだ若い。
もともとアヌティン首相は狡猾な人物で、国民からの人気もない。
こうなることは想定の上で、行動すべきだった。
ピター氏(元前進党党首)だったら、どう行動しただろうか。

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