タイ気象サイトが霧とPM2.5の違いを解説。バンコクのスモッグは100%、PM2.5ですが…。

毎日、大気汚染の厳しい時期がやってきた。
タイ気象局は、霧とPM2.5の見分け方について、次のように投稿した。

「弱い風と冷たい空気が重なると、都市がふたをされる状態となり、PM2.5濃度が急上昇する。見た目は霧に似ているが、霧ではない。」

■ 弱い風でなぜ粉じんが溜まるのか?

「逆転層」と呼ばれる現象が起こると、冷たい空気と弱い風により、大気が上下に混ざりにくくなり、車の排ガスなどで発生したPM2.5が上空へ拡散できなくなる。

その結果、呼吸する高さの大気に有害粒子が滞留し、都市全体がふたをされたような状態になる。

■ 「霧」と「PM2.5」の違い

● 霧

・地表付近に漂う微細な水滴
・空気中の水蒸気が冷えて露点に達し、低い高度に雲のように発生
・霧の中に入ると湿り気を感じ、肌に水が付着する
・主に早朝に発生し、気温上昇とともに消えていく

● PM2.5

・肉眼では見えない極小の粒子
・多量に溜まると、空気が白くかすんで霧に似て見える
・自動車の排気、農地の焼却、工場などから発生
・吸い込むと、咳、喉の痛み、鼻の刺激、肌のかゆみなどを引き起こす
・一日中いつでも発生する可能性がある

ただ、バンコクで起きているスモッグ現象は、全てPM2.5によるものだと思った方がよい。
ほぼ全く規制されていないに等しいディーゼル車からは、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素化合物(NOx)、粒子状物質(PM)などの有害物質が垂れ流されています。
昨年からようやく、新車に対して先進国とは2世代遅れの規制を設けるよう法律が出来上がりましたが、街中を走っている95%以上のディーゼル車は規制対象外の車両(古い)だ。

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