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シンガポール、薬物犯罪で2025年17人を絞首刑に! 2003年以来最多。タイ政府も薬物と徹底抗戦せよ!
- 2025/12/2
- 事件(タイローカル)

タイ政府もこれくらいの覚悟で臨まなければ、一向に改善すらしません。
BBCが報じたところによると、シンガポールは薬物関連犯罪で有罪判決を受けた死刑囚3人を絞首刑に処し、これにより2025年の死刑執行者数は17人となり、2003年以来最も多い水準となったという。
この執行は、薬物犯罪に対して死刑を適用することを定めた憲法上の規定に対し、違憲審査が行われる予定の1週間前に実施された。
シンガポールは世界でも最も厳しい麻薬取締法を持つ国の一つであり、政府はこれらが東南アジア各地で深刻化している麻薬犯罪の抑止に不可欠な措置だと主張している。
シンガポールでは、薬物の販売、譲渡、運搬、または使用に関わった者が、
・ヘロイン15g超
・コカイン 30g超
・メタンフェタミン(覚醒剤)250g超
・大麻 500g超
を扱った場合、死刑となる可能性がある。

今回、11月26日および27日に執行された死刑囚の中には、サミナタン(運送会社のドライバー)が含まれていた。
彼は2013年、マレーシアからシンガポールへ301.6gのヘロインを運搬した罪で有罪判決を受けていた。
サミナタンは「その朝は会社のトレーラーを運転したが、薬物がシンガポールに運び込まれた時には運転していなかった」と主張し、「同じ車輌を複数の運転手が使用していた」と反論した。
しかし調査の結果、問題の車内から彼の署名入りの出入国カードが事前に書かれた状態で見つかった。
さらに、そのカードの1枚には後に薬物が発見されたシンガポール国内の住所が記載されていた。
マレーシア国籍のサミナタンは「自分が書いたものではない」と主張したが、裁判官は証言を退け、絞首刑となった。
サミナタンは過去数年にわたり、死刑判決に対して複数回の異議申し立てを行い、2022年には他の死刑囚3人と連名で請願も提出したが、いずれも認められなかった。
なお、シンガポールでは殺人や誘拐などの重大犯罪でも死刑が執行されている。
死をも恐れぬ極悪犯は一定数存在する。
従って、刑罰を重くしても、この世から犯罪がなくなることはない。
ただし、今よりももっとまともな社会にはなる。
少なくともタイのように薬物関連で逮捕されても、多くの場合、簡単にシャバに出てこれてしまうので、結局は再犯を繰り返し、時に全くの無実の人々が命を落としてしまう。
稀な話ではなく、ほぼ連日のようにこのような事件が発生している背景に、薬物に対する「刑罰の軽さ」が上げられるのは間違いない。
その理由の一番は、収容所側が彼らを持て余していることにある。
この話は、またいつか別の機会に。






































