MUJI、東南アジア最大規模の旗艦店をセントラルワールドにオープン! 日タイ融合のデザイン。

無印良品でおなじみの「MUJI」は、東南アジアで最大規模となる「MUJI Central World Flagship Store」をオープンした。
場所はバンコクの中心的な商業エリアとして誰もが知る セントラルワールド4階、総面積は3,700平方メートル以上に及ぶという

店に足を踏み入れた瞬間、広々として開放的な空間が広がり、日本らしいデザインとタイの素材が見事に融合しているのが目に入る。
注目すべきは、タイが世界で初めて、MUJI がタイのインテリアデザイン会社である大手「Interior Architect 49(IA49)」と協働した点だ。
日本的なシンプルさに、チーク材、リサイクルレンガなど、タイらしい温かみのある素材を組み合わせ、「海外ブランドが商品を売りに来ただけ」の存在ではなくなることを目指した取り組みとなっている。

さらに奥へ進むと衣類のゾーンがあり、ブランドの特徴でもある素材の感触を実際に確かめられるよう工夫されている。
コットンやリネンといった自然な色合いの生地が並び、その隣には健康・美容ゾーンが設けられ、大きなリラックススペースのような雰囲気で、アロマ、スキンケア、ボディケアアイテムを手に取って試すことができる。
MUJI がより多く取り込みたいと考えている若い世代にもフィットする構成だ。

もう一方には、タイで過去最大級と言えるほど充実した生活雑貨ゾーンが広がる。
収納棚やキャビネット、ラックから、小さな整理ボックスに至るまで、家の風景を想像しやすいように配置されており、家づくりが好きな人にとっては時間を忘れる空間となっている。

さらにこの店舗は、タイで初めて「Atelier MUJI」を併設した店舗でもある。
日本の MUJI Ginza のコンセプトを発展させた創造的スペースで、芸術、デザイン、現代文化がつながる場として、展示やイベント、特別プロジェクトが継続的に行われていく。

進んでいくと、タイの MUJI 店舗として最も充実したサービスが揃う。
Beauty Advisor、Styling Advisor、Interior Advisor などが配置され、単なる小売店ではなく「日常生活のパートナー」でありたいというブランドの新たな方向性を示している。

このフラッグシップストアは、バンコク市民、地方からの来訪者、旅行者に対応する「グローバルハブ」としての役割も担う。
タイの観光が再び活気づく中、その存在感は大きく、さらに2030年までに新たに10店舗を展開する計画の中で、この店舗はモデルケースとなる。
特に地方都市での認知向上を図る重要な位置づけだ。

最終的に、MUJI Central World Flagship Store は、単に“シンプルさを買う店”ではなく、ブランドの理念、ライフスタイル、アイデンティティが最も詰まった場所であり、MUJI がタイで「商品を売る」だけの存在から、「タイの人々の生活の一部になる」という新たな段階へ踏み出した象徴とも言えるだろう。

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