アユタヤで洪水被害が深刻化。死者14名に上る。被害は11郡・約5万世帯に拡大。

11月10日、タイ中部のアユタヤ県では、洪水の被害がさらに拡大しているという。

チャイナート県にあるチャオプラヤー・ダムが下流への放流量を毎秒2,800立方メートルに引き上げたことにより、チャオプラヤー川やノーイ川、および各支流の水位が夜通し上昇し、
両岸の住民の生活に大きな影響が出ている。

被害の概要(防災局報告)

アユタヤ県防災・減災局の報告によると、

現在の洪水被害は、県内11郡、143地区、945村、58,477世帯に及び、死者14名を出す惨事となっている。

市街地でも被害拡大

アユタヤ旧市街のクームアン運河(คลองคูเมือง)では、チャオプラヤー川とパーサック川の水が堤防を越えて流れ込み、運河沿いの住民地区が水没した。

特にターワースックリー地区(ต.ท่าวาสุกรี)では、ほぼ全域が冠水し、数百軒の家屋が浸水。

住民は木製の橋や土嚢の堤防を設け、主要道路が完全に冠水しないよう懸命に対応している。

現在、アユタヤ県全域で水位が依然として上昇傾向にあり、被害はさらに拡大する恐れがある。

県当局は「警戒を緩めず、状況を継続的に監視するように」と呼びかけている。

 

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