タイ、MotoGP開催契約を2031年まで延長。ソフトパワーとスポーツツーリズム戦略を強化。

タイ政府は、スペインのドーナ・スポーツ社(Dorna Sports)との交渉を終え、MotoGPの開催契約を2027年から2031年までの5年間延長することで合意したと発表した。

タイスポーツ庁(SAT)のコンサック総裁によると、この契約延長は国益を最優先に考えて締結されたものであり、11月4日に予定されている閣議で承認を求める予定だという。

■ 新契約の内容と経済効果

コンサック総裁は、新契約ではライセンス料がわずかに増額されるものの、他国と比べて依然として競争力のある水準にあると述べた。

また、タイGPのブランド力、運営体制の優秀さ、そしてファンの熱狂が、他の開催地にはない強みだと強調した。

過去6年間にわたり、ブリーラム県のチャーン・インターナショナル・サーキットで開催されたMotoGPは、観光、雇用、投資、地域経済の活性化などを通じて総額約240億バーツの経済効果を生み出したと推定されており、タイのスポーツツーリズム政策の成功を裏付けている。

閣議で承認され次第、タイスポーツ庁は民間企業との協力体制を強化し、イベント規模の拡大を進める方針。

次期MotoGPタイ大会では、世界的トレンドに沿った発展と「世界水準のメガスポーツイベント」化を目指すとしている。

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