タイ観光庁の「ヴィジット チャオプラヤ」延期宣言に観光協会が抗議。故人を偲ぶ企画の妥協案を。

タイ国内のリバークルーズ事業者によると、シリキット王太后の喪中期間に伴い「ヴィジット・チャオプラヤー 2025」 イルミネーションフェスティバルが延期された影響で、予約の30〜40%にキャンセルがでていると主張します。

一方、ホテル業界は政府に対し「年末年始イベントの中止を避けるため、明確なガイドラインを示してほしい」と求めています。

チャオプラヤー・クルーズ社のマネージングディレクターであり、チャオプラヤー川観光協会の顧問でもあるプーワディー氏は、「現在、川沿いの観光は“方向性の見えない空白期”にある」と述べました。

同氏によると、タイ国政府観光庁(TAT)は11月1日から予定されていた「ヴィジット・チャオプラヤー」を延期し、祝祭ムードも抑制する方針を示しました。

これにより、ロイクラトーン祭りやヴィジット・チャオプラヤーといったハイシーズンの主要イベントに期待していた川沿い観光に影響がでる見通しです。

すでに一部の旅行者やツアーグループは、規制内容が明確になるまで予約をキャンセルまたは延期しているとのことです。

音楽禁止要請と調整の動き

以前、海事局はクルーズ運航会社に対し、船上での音楽演奏を控えるよう要請していました。

プーワディー氏によれば、現在は同局と協議し、「トーンを落とした音楽への変更や、王室が作曲した楽曲の使用、出航前の黙祷の実施」など、妥協案を模索しているとのことです。

追悼を込めた新しい形式の提案

プーワディー氏は、TATがパタヤ国際花火大会のように「追悼形式」へテーマ転換することを提案しました。

たとえば、チャオプラヤー川沿いでは花火やドローンショーを王太后に捧げる演出を行い、王太后が支援した伝統舞踊「コン」を披露することも考えるとしています。

また、王太后が推奨したタイ伝統衣装を観光促進の象徴としてPRし、タイ人・外国人観光客の双方に着用を呼びかけることも提案しました。

ホテル業界:「ガイドラインが不明確で予約が鈍化」

タイホテル協会のティアンプラシット会長は、ホテルでの結婚式や企業パーティーなどの多くは予定通り実施される一方で、音楽を伴うイベントは一部キャンセルされたと述べています。

同氏は、政府および関連機関に対し、

「民間事業者が安心して販促計画を立てられるよう、詳細な指針を出すべきだ」と要望します。

たとえば、

・ホテルが年越しカウントダウンで花火を打ち上げても良いのか
・商業施設や観光地で音楽イベントを開催できるのか

いった点が依然として不明確であると指摘しています。

そのため、今後2か月間のホテル予約は伸び悩む見通しだとしています。

金の問題が発生すると、故人など偲んでいる場合ではないのでしょうか。。
故人を偲ぶイベントを盛り込むことを「妥協案」と言ってしまうところに、「しゃーなし感」があるように思えてしかたないのですが、天国のシリキット王太后の想いや、いかばかりか。

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