ミャンマー軍ら、中国人犯罪拠点「KKパーク」に3日連続の掃討作戦!拠点から1万人以上が脱出。

ミャンマー軍と国境警備部隊(BGF)は、タイのターク県メーソートの対岸にある、中国人犯罪拠点「KKパーク」に対し、10月25日も3日連続で掃討作戦を実施し、オンライン詐欺ネットワークの一掃を進めました。

BGF第2管区司令部とカレン民族軍(KNA)第2管区司令部の部隊は、ミャンマー第22軽歩兵師団の支援を受け、午後6時56分にKKパークの中国経済特区内の新築建物1棟に爆薬を仕掛け、完全に破壊しました。

この連携作戦は、南部エリアにある新築建物をすべて爆破・撤去することを目的としており、そこには詐欺組織の主要拠点が存在するとみられています。
計画では、まず未完成または周辺部の建物から破壊し、その後、詐欺ネットワークの中枢施設を標的にする方針が打ち出されています。

ミャンマー軍は、今回の行動が「カイン州ミャワディ地域における違法活動と犯罪ネットワークを根絶する決意の表れ」であると発表しています。

KKパークからの大量脱出。約1万人の外国人が逃亡

この取り締まりにより、KKパークから大規模な脱出劇が発生。
報道によると、10月24日までに約1万人の外国人労働者が施設から脱出を試みたと言います。

一例として、タイ・ターク県メーラマート郡の国境警備第345中隊は、中国人の集団が不法に国境を越えてきたことを確認。
その後、
当局は合計31人を逮捕しました。
(中国人男性29人、中国人女性1人、ラオス人女性1人)

彼らは天然の渡河地点を通り、モエイ川を越えてタイ側に侵入していました。

逃亡の経緯

この集団は10月22日朝、BGF兵士から「この地域はもはや安全ではない」と警告を受け、KKパークを脱出。

その後、トウモロコシ畑や軍施設で野宿しながら、1人あたり1,000バーツを支払い、タイ国境の川岸まで移動したと言います。
午後6時ごろ、モエイ川をボートで渡り、タイ語で「畑に隠れて待て」と指示されましたが、まもなく当局に発見・拘束されてしまいました。

彼らは「ラオスのゴールデントライアングルに向かう途中で、タイは経由地だった」と供述し、密航業者に1人あたり15万バーツを支払う予定だったと述べています。
ある中国人男性は、現金28万バーツを所持していたと言います。

KKパークからの流出続く

タイ陸軍ラーチャマヌー特別部隊によると、10月25日午後4時時点で、タイ人および中国人を含む1,243人の外国人が、メーソート郡の複数の非公式ルートを通じてKKパークからタイに入国したと報告されています。

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