タイ憲法裁、引き渡し法は合憲と判断 中国から指名手配犯、中国への送還へ前進 。

タイ当局は、中国で違法カジノを運営したとして指名手配されている中国系カンボジア人のShe Zhijiang(43歳)を中国へ引き渡す準備を進めています。
これは、タイ憲法裁判所が「引き渡し法は憲法に違反しない」と全会一致で判断したことを受けた措置です。

この判決により、検察はShe Zhijiangの送還手続きを迅速に進めることが可能となりました。
彼は現在、バンコクのクロンプレム中央刑務所に収監されており、中国当局への引き渡しを待っている状況です。

今回の送還手続きは、中国当局、検察庁、王立タイ警察との調整を経て行われます。

同局はこれまでにも同様の送還手続きを実施しており、直近では2025年7月18日に中国籍の女性Zhou Jinghuaを中国へ引き渡した実績があります。

国際的な注目を集める事件

She Zhijiangは、中国で有罪判決を受けた後逃亡していましたが、2022年8月にタイ警察によって逮捕されました。
彼は人身売買、恐喝、サイバー詐欺などに関与したとされ、中国系カンボジア人実業家「タン・クリアンカイ」としても知られています。

彼はカレン民族軍(旧・カレン国境警備隊)指導者ソー・チッ・トゥー氏と共に、ミャンマーのシュエコッコ地域で「ヤタイ・ニューシティ」開発を進めた人物として、アメリカ財務省からも制裁を受けていました。

米財務省によると、両者は同地の小村を「ギャンブル、売春、麻薬取引、そして国際的な詐欺の拠点」と化し、米国人を含む世界中の被害者を生んだとされています。

この事件は、2025年1月にShe Zhijiangがタイの刑務所で「非人道的な扱いを受けている」と主張したことから、国際的な注目を浴びました。
なお、この主張は当時のタウィー法相によって否定されています。

まあ、タイ政府の考える「人道」というのが、国際レベルなのかどうかという点は、大いに疑問ですが。
タイは刑罰が軽すぎるので、中国本土でお仕置きしてもらった方が本人の為にはよいかもしれません。

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