11年前の事件を再び捜査。2014年タイで1億バーツの身代金誘拐事件。タイ警察の関与疑惑も。

英国とカンボジアの二重国籍を持つ実業家 チェン・ジュー(เฉิน จื้อ、37歳) 氏は、カンボジアを本拠地とする多国籍企業 プリンス ホールディング グループの創設者兼会長です。

同氏は現在、米国司法省により資産没収の訴訟を起こされており、詐欺共謀・マネーロンダリング・暗号通貨投資詐欺の疑いで当局が追跡している人物です。

プリンスグループの帝国と資産凍結

米英当局が押収を進めているプリンスグループは、カンボジアで巨大な経済圏を築いてきました。

だが、過去をさかのぼると、この実業家にはタイでの衝撃的な事件があったことが判明しています。

2014年にタイで誘拐 犯人は警察関係者か

今から11年前の2014年11月11日、当時「チェン・ジュー」と名乗っていた同氏は、バンコク・プラトゥーナム地区のホテルを出たところを何者かに拉致されました。

黒いトヨタ・フォーチュナー車とオートバイが取り囲み、「中国で逮捕状が出ている」と名乗る男たちが現れ、彼を車に押し込み、ラチャプラロップ通りソイ3方面へ連れ去りました。

その後、身代金として1億バーツが要求されたといわれています。

カンボジアで解放、しかし告訴せず

数日後、チェン氏は家族に「カンボジアで解放された」と連絡してきます。

しかし驚くべきことに、タイ警察への被害届を拒否し、犯人の起訴も求めませんでした。

この事件当時、犯行グループの中にタイ警察官が関与していた疑いが指摘されており、現在になって再び注目を集めています。

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