【タイ報道】高市早苗、日本初の女性首相へ!「保守の鉄の女」が打ち破ったガラスの天井。

10月4日、石破首相の後継を選ぶ自民党総裁選が行われ、決選投票の結果、高市早苗氏が新総裁に選ばれました。
このニュースは、日本とも深い関係のあるタイでも報じられています。
どのように報じられているか、ご紹介しましょう。

日本の自由民主党党首選で高市早苗氏(64)が歴史的勝利を収め、これまで男性が独占してきた党のトップの座に就いた。
彼女は日本史上初めて、首相の座に最も近い女性として注目を集めており、「日本版マーガレット・サッチャー」とも呼ばれている。

■ 歴史を動かした女性政治家

今回の勝利は、多くの予想を覆すものだった。
一部の政治アナリストは、高市氏の勝利によって市場が不安定化する可能性を指摘し、彼女の国家主義的姿勢が中国との摩擦を強める恐れもあると分析している。

しかし実際には、彼女の当選後、日経平均株価は史上最高値を更新し、円安にもかかわらず投資家の期待が高まるという意外な展開となった。

■ 経済・金融政策:「アベノミクス」を継承

高市氏は、自由民主党党首選に出馬した5候補の中で、最も積極的な経済刺激策を掲げていた。
彼女は安倍晋三元首相の経済路線「アベノミクス」を継承し、財政支出の拡大と減税によって生活コストの上昇を抑えると主張。
また、日銀の利上げを批判し、国債買い支えの継続を示唆している。

選挙前には「タカイチ・トレード」と呼ばれる現象も起き、投資家たちは彼女の勝利を見越して株式買い・国債売りを進めた。

■ 国際関係と安全保障

高市氏は、戦後憲法の改正を支持しており、自衛隊の存在を正式に明記することを提唱。
さらに、台湾との「準同盟関係」の構築も示唆した。

アメリカとの関係についても、ドナルド・トランプ大統領との協議を通じて、日米投資協定の見直しや日本製品の関税引き下げを模索する姿勢を見せている。
彼女の首相就任後、最初の外交日程はトランプ氏の訪日になる見込みだ。

■ 信念の女性政治家

奈良県出身。母は警察官、父は自動車産業に従事。
神戸大学で経営学を学び、米国議会でフェローシップを経験。

1993年に無所属で衆院議員に初当選し、1996年に自民党へ入党。

高市氏はまた、ヘビーメタル好きのドラマーとしても知られ、音楽同様に政治でも“強い音”を響かせてきた。
彼女は靖国神社を定期的に参拝しており、アジア諸国からの批判を受けることも多いが、信念を貫いている。

■ 社会政策と女性の地位

高市氏は「女性閣僚の増員」を掲げ、男女平等の推進を約束しているが、同時に同性婚の合法化や夫婦別姓制度には反対しており、保守的な価値観を崩していない。
そのため、女性よりも男性からの支持が多いという世論調査結果も出ている。

■ “鉄の女”への道

高市氏はイギリスのマーガレット・サッチャー元首相を政治的な師と仰ぎ、「信念の強さと女性らしい温かさを両立した政治家」として尊敬している。
2013年のサッチャー死去の少し前、彼女は直接対面したこともある。

■ 日本社会の変化を象徴する存在

高市早苗氏の台頭は、長らく男性中心だった日本政治における「ガラスの天井」を打ち破る歴史的出来事とされている。
彼女の存在は、日本社会が「男社会」から「多様性社会」へと移り変わる象徴として世界の注目を集めている。

高市氏は党員への勝利演説でこう語った。
「喜びよりも、これから始まる重い使命の方が心にあります。」

保守強硬派と評される高市氏ですが、これで日本が何か変わることができるのでしょうか。
とりわけすぐにタイとの関係に変化(いい意味でも悪い意味でも)は、ないかと思いますが。

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