日本人駐在員がバンコクの賃料を押し上げている?! スクンビットが賃貸市場で不動の地位に。 

2025年第2四半期、スクンビット回廊は依然としてバンコク都心部の賃貸住宅市場をリードしています。
特に日本人を中心とする外国人駐在員の需要が高い入居率を支え、賃料が上昇しています。

不動産コンサルティング会社CBREによりますと、スクンビット地区はサービスアパートと通常アパートの供給の大部分を占め、それぞれ全体の65%と86%を占めているといいます。

2025年6月末時点で、バンコク都心部のサービスアパート供給数は1万7,729戸に達し、新規竣工物件がスクンビットに追加されたことで前四半期比3.5%増加しました。

一方、アパート供給数は8,668戸で変化なく、この期間に新規プロジェクトはありませんでした。

賃貸取引に関しては、CBREによるとサービスアパートの取引は2ベッドルームが33%、3ベッドルームが30%を占め、大きな割合を示しました。アパート市場では、2ベッドルームが最も人気で、全取引の38%を占めています。

CBREは「スクンビットは外国人、特に日本人に人気のあるサービスアパートやアパートが集中しており、取引のほとんどを占めている。これによりスクンビットはバンコクの賃貸住宅市場の中心地としての地位を確立した」と述べています。

第2四半期のバンコク都心部のサービスアパート市場の平均入居率は84.8%で、前期比0.7ポイント減少したものの、前年同期比では6.2ポイント上昇しました。

国際ブランドのサービスアパートは全体供給の32.6%を占め、アスコットがトップに立ちました。
タイブランドは34.7%で、チャトリウム、オニックス・ホスピタリティ、センターポイントなどが主要運営者です。

グレードAのサービスアパートの賃料は上昇を続け、月額1平方メートルあたり1,261バーツとなったと伝えています。
地区別では、スクンビットが1,271バーツで最高、次いでセントラル・ルンピニおよびサイアムが1,194バーツ、シーロムおよびサトーンが1,099バーツでした。

アスコットによりますと、スクンビット・ソイ38に2カ月前に開業した「La Clef Bangkok by The Crest Collection」(115戸)はすでに20戸を賃貸済みで、その大半は日本人が借りているとのことです。

ユニットサイズは38〜95㎡で、賃料は月11万5,000〜21万バーツ。
これは向かいにある「アスコット・トンロー」よりも20〜30%高く、スーパーラグジュアリー市場に属するためだと、同社ゼネラルマネージャーのカニット氏は説明しています。

通常アパート市場もスクンビット優位を反映しています。
都心部アパートの平均入居率は94.4%に達し、前期比1.3ポイント、前年同期比3ポイント上昇しました。
供給は8,668戸で安定しており、そのうちスクンビットが86%を占めています。

グレードAアパートの平均募集賃料は1平方メートルあたり584バーツで、前年比4.1%増です。

エリア別では、セントラル・ルンピニとサイアムが635バーツで最も高く、次いでスクンビットが594バーツ、シーロムとサトーンが505バーツとなっています。

2025年6月時点でタイの外国人駐在員数はわずかに減少し19万2,896人、そのうち52%(9万7,232人)がバンコクに居住しています。
国籍別では中国人が最多で、全体の24%にあたる5万197人を占めているとタイメディアは伝えています。

私も不動産業に携わっていますが、正直、細かい部分で少し違うなと思うところは多々ありますが、スクンビットが賃貸市場をけん引しているという点では、間違いないです。

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