アジアの豪雨都市を変えるのは誰か。Dotconが仕掛けるグローバル戦略。

■ インドネシア・タイ・フィリピン・ベトナムでの展開へ 

透水貯留浸透コンクリート「Dotcon(ドットコン)」が、インドネシア・タイ・フィリピン・ベトナムの4カ国において、ゼネコンとの連携による実証導入プロセスを開始しました。

 

これらの取り組みは、日本の五大商社のネットワークを活用しながら、熱帯モンスーン型都市における水循環型まちづくりモデルの構築を目指すものです。

 

都市型洪水、地下水枯渇、ヒートアイランド──
Dotconは「舗装そのものが貯水し、浸透する」機能を備え、
東南アジアにおける気候変動適応型都市インフラとして注目されています。

■ Dotconとは?|水を“流さず還す”日本発のインフラ技術 

Dotconは、日本で開発された透水・貯留・浸透を同時に実現する透水貯留浸透コンクリートです。
従来の舗装材とは異なり、雨水を地中に戻すことで、都市型水害・インフラ過負荷・地下水枯渇といった課題を“足元から”解決します。

 

■ 松島栄一氏の参画がもたらすグローバル戦略強化 

Dotconを展開する株式会社PUMPMANでは、2025年より、製造業や都市インフラDX領域で豊富な実績をもつ松島栄一氏が取締役に就任しています。
同氏の参画により、Dotconは「技術力」だけでなく「戦略構築力」という武器を得て、より多面的な成長軌道を描き始めました。

 

PUMP MAN代表取締役の小澤と取締役に就任した松島氏

 

現地に根差す日系企業との連携を起点に、Dotconの導入拡大と市場形成を段階的に展開していく計画です
さらに松島氏の戦略的なアドバイスにより、日本の五大商社とも対等な立場で協働関係を構築
これにより、従来は難しかったアジア各国での官民連携・マルチステークホルダー型のプロジェクト形成が現実味を帯びています。

 

東南アジアにおける水循環型まちづくりのモデル構築は、気候変動という共通課題に対する日本の技術的・思想的な回答でもあります。
Dotconは、松島氏の国際的な知見とネットワークを得て、ASEANを皮切りに本格的なグローバル展開を加速させていきます。

 東南アジア都市が直面する課題とDotconの役割 

熱帯都市は以下のような課題を抱えています: 

  • 短時間豪雨と排水不全による都市型洪水 

  • 地下水過剰汲み上げによる地盤沈下 

  • アスファルト化による蓄熱と温暖化加速 

  • 排水インフラ未整備地域の生活環境悪化

     

東南アジア圏の水害被害

Dotconはこれらに対し、分散型グリーンインフラとして以下の効果を発揮します: 

  • 地表での雨水吸収 → 洪水・浸水リスクの抑制

  •  一時貯留 → 排水処理への負荷軽減

  • 地中還元 → 地下水涵養

  • 熱放散 → 都市温暖化の抑制

     

グリーンインフラに適したDotcon
過酷な育成環境でも植物は適用する

■ 今後の展望|グローバル水インフラ市場への挑戦 

Dotconはすでに日本国内での導入実績を積み重ねており世界では韓国、スイスに輸出済み。
さらに中東・アフリカ・ハワイで導入についてプロジェクトが進行中です。
今回の東南アジア展開は「高温多湿かつ急成長する都市」に対する次の一手となります。

 

日本での導入事例

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