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タクシン、王室侮辱罪で無罪判決。『彼』がラーマ9世を指す言葉かどうか判別不可。
- 2025/8/22
- 事件(タイローカル)

本誌レベルが事前に、結果がありありとわかるほどでしたので、あまり理由は関係ありません。
8月22日、ラチャダピセーク通りの刑事裁判所で、タクシン・チナワット氏を被告とした、刑法第112条(王室侮辱罪)およびコンピュータ犯罪法違反の起訴内容について、判決が言い渡されました。
起訴内容は、タクシン氏が2015年5月に韓国メディアに対して行ったインタビューに基づくものでした。
裁判所は、原告および被告の証拠を検討した結果、まず被告がインタビューを行ったかどうかを確認する必要があると判断しました。
原告は警察官証人やアナン氏の証言をもとに、ビデオクリップを見て被告が発言したと主張したが、完全版のビデオは証拠として提出されていなかったと言います。
証人たちは部分的なクリップを被告のインタビューと認め、被告自身もクリップに登場する人物と声が自分であることを認めたため、裁判所はビデオの内容が起訴状の通りであり、悪意を持って編集されたものではないと判断しました。
一方、起訴状にある「王室侮辱・軽蔑・敵意表明」の要件について、裁判所は以下の点を確認しました。
・発言の中でラーマ9世を直接指す言葉は使われておらず、「彼」という三人称代名詞が用いられ、特定の人物を示す明確な表現はない。
・「王室顧問」「軍人」「Palace Circle」「宮内関係者」といった表現はあったが、これも特定の王を示すものではない。
また、原告側の言語専門家証人やその他の人物証人は、被告に反対する政治集会に参加していたことから偏見の可能性があると裁判所は指摘します。
警察官証人の証言も慎重に扱う必要があると判断しました。
さらに、提出された証拠では、一般の人々が被告の発言を見聞きしてラーマ9世を指していると理解することはなく、起訴内容を立証するには不十分であるとされています。
コンピュータ犯罪法違反の疑いについても、インタビュー内容が王室侮辱に該当しないため成立しないと判断されました。
以上の理由により、裁判所はタクシン被告に対する全ての起訴内容について無罪を言い渡しました。
ようするに「彼」と表現すれば、罪には問われないという解釈でよいわけですか?