タイは野生ゾウと共生できるのか?! タイ東北部でゾウが住民襲撃。今年で3名の死亡例。

8月21日午後7時ごろ、タイ東北部コンケン県のノーンスーン村で、野生ゾウが住民を襲い、死傷者が出ました。

死亡したのは、チャランさん(60歳)。

胸部・肋骨・腰にゾウの攻撃痕があり、その場で死亡しました。

ほかに男性1人が重傷をうけ、病院に搬送されています。

事故の経緯

犠牲者らは普段どおり畑仕事に来ていたが、野生ゾウ「プライ フーパップ」(พลายหูพับ)に遭遇したと言います。
追い払おうとしたところ逆に襲われ、今回の事故につながりました。

当時、ゾウはまだ近くにいたため、公園職員が UAVドローンで熱探知監視 を行いながら安全確保に努めています。

背景:人とゾウの衝突

このゾウはルーイ県のプーロアン国立公園から群れを離脱し、2年以上にわたりコンケン県ウィエンカオ郡、プーウィエン郡、シーチョンプー郡周辺で食べ物を求めて徘徊していました。

職員は日々監視や住民への注意喚起を行っていましたが、今回のような被害が発生しました。

◆近年の被害状況

・2025年4月4日:シーチョンプー郡で住民1名死亡
・2025年8月20日:同じくシーチョンプー郡で住民1名死亡
・2025年8月21日:ウィエンカオ郡で住民1名死亡

この1年間で 野生ゾウによる死者が3名となっています。 

写真はイメージです。記事内容とは無関係。

 

当局の対応

当局は住民に対し「畑や小屋で寝泊まりせず、必ず村の家に戻ること」を強く呼びかけています。
また、ゾウがどの地区に入ったかを村のリーダーに逐一通報し、被害防止に努めています。


現在、シーチョンプー郡には3頭、ウィエンカオ郡には1頭の野生ゾウが確認されています。

逆にそれしか個体数がいないのですね。
タイは大自然からの恵みのみでここまで繁栄することができました。
自然と共存できなければ、タイに将来はありません。

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