タイ住宅市場「過去100年で最悪」。住宅ローン、史上初めてマイナスに。100年前の住宅市場って?

タイの不動産市場は2025年「深刻な危機」に直面しており、業界全体での住宅ローン成長率は史上初めてマイナスに転じる見通しです。
購買力の鈍化、住宅の過剰供給、構造的問題が重なり、COVID-19以上に困難な状況となっています。

中央銀行広報のチャヤワディー氏は、市場は「以前より悪化している」と述べ、消費者の将来収入への不安が住宅購入や高額資産への投資を慎重にさせていることが原因と指摘しています。
結果として、販売件数や住宅ローン申請が減少しています。

銀行もリスク管理を強化しており、低・中所得層だけでなく高所得層へのローン審査も厳格化しています。
UOBタイランドのユッタチャイ氏は、今回の住宅市場状況を「過去100年で最悪」と表現し、新規住宅ローンの量は今年マイナスになると予測しています。

銀行は新築よりも中古物件市場に注力しており、構造的問題により、これまで低価格帯に集中していた問題は中価格帯や高価格帯にも広がりつつあると言います。
CIMBタイ銀行のアモンテープ氏は、これは全所得層に影響する経済減速を示すと警告しています。

価格競争のリスクも懸念されており、住宅価格の急落は消費意欲を低下させ、融資・流動性システムの崩壊を招く可能性があります。
家庭の財政負担も増加しており、不良債権の増加と相まって、銀行は新規ローン発行に慎重です。
市場回復には経済全体の改善が必要で、1〜2年かかる見込みです。

1,2年とは随分楽観的ですね。
しかし、100年前の住宅市場ってどんなだったんでしょうね。
ホントにそれより最悪なの?

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