企業体質は本当に変わったのか? タイ国際航空、破産からの復活。タイ証券取引所へ再上場。
- 2025/8/4
- 企業PR

タイ国際航空(THAI)は、2020年に破産申請後、2022年に再生計画が承認され、2025年8月4日にタイ証券取引所での株式取引を再開します。
破綻時には1,800億バーツの債務を抱えていましたが、改革を通じて財務の健全化を実現しました。
CEOチャイ氏は、再建を通じて得た3つの教訓を次のように語っています。
①危機の中の危機:コロナ禍で収入がほぼゼロとなり、リスクを意識した保守的な経営姿勢と財務規律が必要になった。
②強さは内から:国の支援なしで、従業員の努力と団結が再建を支えた。内部の強化と持続可能な文化の重要性が浮き彫りに。
③変化は可能:国営から民間企業に変わったことで、迅速な意思決定と柔軟な運営が可能に。企業文化も徐々に民間型へと移行。
チャイ氏は「私たちは旧来の国営モデルには戻らない、新しいタイ航空に生まれ変わった」と述べています。
上場再開に際し、株価は市場の需給によって決定されます。
すでに財務基盤は安定し、予約数も好調。近く配当の再開も見込まれています。
その言葉の真価がためされるのは、まだまだこれからです。
長年蝕み続けた企業体質が、そう簡単に変わるとは思えません。