タイ空軍、韓国製誘導爆弾を初の実戦投入。F-16でカンボジア軍事拠点を空爆。

今回のタイ=カンボジア国境紛争では、タイ空軍のF-16戦闘機により、国外で韓国製の精密誘導爆弾が実践投入された初の事例となりました。

韓国・聯合ニュース(Yonhap)は米国の航空専門メディア『The Aviationist』の報告を引用し、タイ空軍が韓国製のGPS誘導爆弾KGGBをF-16に装備して、緊迫する国境紛争の中でカンボジアへの攻撃を行ったと伝えています。

『The Aviationist』が公開した写真では、2022年に公開されたKGGBがタイ空軍のF-16A戦闘機の左翼に搭載されている様子が確認できます。

■ KGGB(Korean GPS Guided Bomb)とは?

KGGBは、韓国国防科学研究所(ADD)とLIG Nex1によって開発された、空対地の精密誘導兵器システムです。

従来のMK-82爆弾にGPS誘導キットを取り付け、滑空翼を装備することで、最大約110kmの長距離精密攻撃が可能となります。

特徴:
・「ファイア・アンド・フォーゲット」技術搭載(発射後の誘導不要)
・飛行中に進路変更や回避機動が可能
・山岳地帯・トンネル・地下陣地など、間接的な目標への攻撃に適する
・単価:約1億ウォン(約234万バーツ)

■ タイ・カンボジア間の戦闘状況

報道によりますと、タイとカンボジアは最近、国境地帯で激しい交戦状態にあり、地上での最初の衝突の後、タイ軍はF-16戦闘機6機を投入し、カンボジア軍の2つの拠点を空爆。
この際、韓国製のKGGB誘導爆弾が使用されたとの情報があります。

なお、タイ空軍は使用された兵器の詳細を公式には公表していませんが、報道内容が事実であれば、韓国製航空兵器の初の国外戦闘配備となります。

■ KGGBの国際展開

・韓国空軍は2013年にKGGBを配備し、現在1,200発以上を保有。
・2018年にはサウジアラビアに150発を輸出。
・2022年にはタイに20発を納入。

 

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