バンコク都議会は「中抜き祭り」ならぬ「中抜きフェスティバル」。過去に削除された予算がしれーっと復活!
- 2025/8/1
- 仰天ニュース

7月31日、バンコク都議会では、来年度(2026年)予算案に関する審議が行われ、チャッチャート都知事をはじめ、全50区の議員が出席しました。
今回の審議で特に注目されたのは、議会庁舎の修繕に関する4件のプロジェクトで、総額は194,430,000バーツにのぼること。
内容には、屋根修繕・B2階改装・空調・エレベーター改修・図書館新設などが含まれ、過去に一度削除された案件が「分割されて」再登場している点にも疑問が呈された。
主な問題点と議員の発言要旨
この件について、パッタラポーン議員(バンスー区)が中心となり追及しました。
「この修繕予算は空から突然降ってきたようなもの。過去にも同様に盛り込まれたが削除されてきました。今回は分割して再提出されています」
「特に図書館は43,000バーツ/㎡で建設、さらに屋上には20席のミニシアター(映画館)付き。これは図書館ではなく高級ホテル並みの内容では?」
「空調・エレベーターの修繕内容も不透明で、単に見積額を先に決めて、あとから内容を当て込んだように見える」
予算の中には市場価格を大きく上回る設定も。
例:プレミアムシリコンの価格計算では、実際よりも数百万バーツ高い差額が出ている。
B2階の会議室改修は、実際の面積243㎡なのに2972㎡として見積もられ、1,360万バーツの差額が生じている。
備品の価格は市場の5倍、入札業者はすべて同一の家族経営企業である疑い。
都の他の議員たちからも以下のような声が上がっています。
「一部の地域に予算が偏っている」
「空調修理の必要性を感じない」
「工事不要な設備への投資が多すぎる」
パッタラポーン議員は、この修繕予算案は行政側の承認がなければ進まないことから、都知事にも責任があると指摘しています。
最後に、「B2階改装と図書館新設の2件を丸ごと削除すべき。そうすれば1億4,000万バーツを節約でき、市民のために有効活用できる」と提案しています。
もう「中抜き祭り」通り越して、「中抜きフェティバル」または「中抜きエキスポ」とでも会議名を変えた方がよろしいのでは?