大学医学部が警告! バンコクの生野菜の77%から寄生虫発見! 年に1回の駆虫薬を推奨。

7月19日、SNSの投稿により、バンコク都内の生野菜に関する最新の寄生虫汚染調査が報告されました。

調査の概要

・実施者:シーナカリンウィロート大学医学部の研究チーム
・論文名:

“Widespread Soil-Transmitted Parasitic Contamination in Raw Vegetables at Fresh Markets in the Inner Zone of Bangkok”
・掲載誌:American Journal of Tropical Medicine and Hygiene

調査方法

・バンコク都内5区(ホイクワーン、クロントイ、パトゥムワン、チャトゥチャック、プラナコーン)の市場で生野菜200サンプルを無作為抽出
・野菜の種類:8種類(具体的な種類は一部のみ公開)
・分析:沈殿法+顕微鏡観察(バイアス回避のためブラインド方式)

調査結果

・全体の汚染率:77%(154/200サンプル)
・汚染率の高い地域:フワイクワーン区・チャトゥチャック区:90%

・検出された主な寄生虫:
Strongyloides stercoralis 幼虫:57%
鉤虫卵(Hookworm):20%
回虫卵(Ascaris lumbricoides):16%
鞭虫卵(Trichuris trichiura):12%
トキソカラ属卵(Toxocara spp.):10%

汚染が多かった野菜

・チンゲンサイ
鉤虫卵と鞭虫卵の汚染が統計的に有意に高い
Strongyloides stercoralis の検出率は他よりやや低め

研究の結論と提言

・生野菜は、寄生虫感染の主要な媒介源となりうる
・消費者には「丁寧な野菜洗浄」、販売者には「手袋の着用」を強く推奨
・特に子どもや免疫力の低い人には、年に1回の駆虫薬による予防処置も検討すべき

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