タイ不動産、コンドミニアムだけでなく、戸建て住宅市場も厳しい状況に。その要因とは?
- 2025/7/20
- 不動産情報

たいでは、コンドミニアム市場だけでなく、戸建て住宅市場も厳しい状況が続いています。
フレイザープロパティ(タイ)の住宅事業部門副CEOパワラン氏は、このように語っています。
主な課題として挙げられたのは、以下の通りです。
・家計債務の増加
・不良債権(NPL)の上昇
・流動性の低下
・生活費の高騰
・少子化による人口減少
これらが相まって、消費者心理が冷え込んでいることが指摘されています。
「今はあらゆる階層の消費者が支出に慎重です。家を持ちたいと思っていても、購入には二の足を踏む状況です」とパワラン氏は述べています。
フレイザープロパティの予測では、今後3年間で住宅市場は年間約3%縮小すると見込まれています。
特に影響を受けているのはタウンホームで、需要はあるもののローン申請の却下が相次いでいる状況です。
2024年10月〜2025年4月のデータによりますと、タウンホームの所有権移転数は前年比16%減少しています。
Frasersの「生き残るための適応戦略」
フレイザープロパティは市場変化に対応すべく、「生き残るための適応」戦略を打ち出し、以下の3つの柱に注力しています。
①資材コストの削減
- 品質を維持しつつ、より低コストな代替材料への切り替え。
②建設費の抑制
- 例として、プレキャスト建設から現場打ちへの移行により、若干施工スピードや仕上がりに影響が出てもコスト効率を優先。
③ターゲットを絞った新商品展開
- 今の市場は「とにかく早く買いたい」ではなく、「自分に合った住宅を慎重に選ぶ」傾向が強いため、ニッチ層に合った住宅デザインを開発。
これで事態が打開できますでしょうか。