バンコク、チャトゥチャック市場が苦境 「歩く人は多いでも買わない」。中国人観光客減少で売上ダウン

世界最大級のマーケット「チャトゥチャック・ウィークエンドマーケット(JJマーケット)」は、かつて観光客と買い物客で賑わっていましたが、現在では「歩いているだけの人」が多く、「実際に買い物をする人」は激減していると現地メディアが報じています。

■ インド・ベトナム・欧州の観光客は増加、中国人は激減

市場の様子を取材したところ、タイ人および外国人観光客でにぎわってはいるものの、中国人観光客の姿は明らかに少ないとのこと。

代わりにインド人、ベトナム人、ヨーロッパ人が増加傾向にありますが、「見る・歩く・食べる」だけで、買い物には消極的という声が多く聞かれました。

■ 店主の証言:「売上は半減、特に中国人が消えたのが大きい」

ハンドメイド雑貨店の女性店主によりますと、中国人観光客がいなくなったことが売上50%以上減少の要因だと語っています。

特に3月の地震以降、売上はさらに下落。
ヨーロッパの観光客は来ていても、購入量は中国人ほど多くないとのこと。

「観光客向けの土産物店は増えたが、家賃は相変わらず高い。場所によって月6,000〜10,000バーツもする」といった声もでています。

■ 「以前は月1万バーツ売れていたのに…」

雑貨やバーム・アロマオイルなどを扱うお土産店の店主は、以下のように述べています。

・店は開業から約1年半。
・客層は中国、インド、ベトナムが中心だったが、最近は中国人客がほとんどいない
・中国人は1度に10〜20パック購入していたが、今は1〜2点だけ買うタイ人客が主流に
・地震以降、売上は月1万バーツ→日1,000バーツに減少、売れない日もしばしば
・同業店舗(中国資本を含む)も増えており、今後改善しなければ閉店も視野に

■ 一方で「新しい店舗」も続々進出中

市場の奥の通りを調査した記者によりますと…。

・奥に進むほど閉店や「貸し出し」掲示のあるブースも見られる
・一方で、新しい出店も相次いでおり、外国人観光客を狙った飲食店や「THAILAND 100 BAHT SHOP」が好調
・雑貨、食品、化粧品などを中心に、10〜100バーツの低価格商品を多く取り扱い、外国人観光客の購買意欲を刺激

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