タイ、バムルンラート病院が経営破綻の危機?! 報道に対して病院側が声明文。
- 2025/6/14
- バンコクとその近郊

最近「バムルンラード病院が経営破綻! 石油富豪が姿を消し、株価が半減」とのニュースが、まことしやかに報道されていました。
これについて、当該病院側が誤解を招く表現や重要な文脈の欠落があるとして、公式声明を発表しました。
主な声明内容:
■ 病院の実績と信頼
45年以上にわたり、世界190か国以上から年間110万人以上の患者が同病院を訪れ、質の高い医療と倫理性、透明性に基づいたケアを受けています。
Newsweek誌から5年連続で「世界最高の病院」に選出されるなど、国際的な評価も高いと説明しています。
■ 中東市場に関する誤解の訂正
記事では「中東からの患者減」と報じられましたが、実際には2024年の中東患者収入は2019年比で45%増加しています。
特にカタールからの患者収入は558%増で、信頼関係が維持されているとしています。
また、「13億バーツの損失」という報道については事実無根であり、実際の収入減は5.51億バーツにとどまり、それもクウェート国内の政策改革が原因で、病院の医療品質とは無関係であると明言しています。
さらに、2024年にはクウェート人患者の30%が再来院し、4.16億バーツの収益を生んでおり、報道内容は事実と大きく異なると主張しています。
■ 国内外患者からの強い支持
タイ人患者の収入は2019年比で46%増加、タイ在住の外国人からの収入も56%増加しており、カンボジア・ラオス・ミャンマーなど周辺国からの患者数も堅調です。
■ 健康診断価格に関する誤報
記事では健康診断パッケージが16,100バーツとされていましたが、実際は7,000バーツから提供しており、内容や技術水準の違いを無視した比較は適切ではないと反論しています。
特に、AI駆動の「Photon-Counting CT」など、最先端の機器を使用している点を強調しています。
■ 戦略的成長と将来展望
同病院は、タイとサウジアラビア間の医療協力枠組みに積極的に参加しており、今後サウジアラビアの健康保険制度との提携を通じて、さらなる収益多様化を目指していると述べています。
■ 結論
病院は、「株価の下落」と報道内容との因果関係には根拠がなく、報道は誤った論理に基づいていると主張。
病院は今後も透明性を重視しながら、質の高い医療を世界中の患者に提供し続けると強調しました。
現時点でとりあえず確実に言えることは、株価がさがっており、収益が減っている事だけは事実のようです。