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タイ報道協会、首相側に警告! 不都合な質問をした記者への「嫌がらせ」行為。報道の自由とは?
- 2025/6/12
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タイ報道協会(TJA)は、タイ・カンボジア間の国境問題に関して質問した記者の写真を撮影・拡散した行為について、「嫌がらせ」と見なされる可能性があるとして、首相側に警告を発しました。
この声明は、6月6日の国家安全保障会議後に、ペトンタン首相に対して国境問題の解決策について記者が質問していた際、首相の広報・SNSチームがその様子を撮影していたとの報道を受けて、6月11日に発表されました。
その後、記者の顔写真がSNS上で公開され、首相支持者からの激しい批判が集中しました。
今回の出来事は、首相が同じ問題について政府庁舎での記者の質問に不満を表明した数日後に発生しています。
タイ報道協会は声明の中で、この出来事に対する強い懸念を表明し、次のような要点を強調しています。
・記者が首相などの国家指導者に質問している最中に特定の人物を撮影し、その映像や画像を一般に公開する行為は、圧力や威圧と見なされかねない。
これは報道現場の萎縮を招き、報道・取材の自由という民主主義における根幹を損なう行為である。
・特にセンシティブな問題について政府に説明を求める際に、このような行為があると、記者は恐怖を感じ萎縮してしまい、国民の知る権利に支障が出る。
タイ報道協会は首相のチームおよび関係当局に対し、メディアへの嫌がらせと見なされるような行動を即刻中止するよう要請しました。
また、記者が安全かつ独立して取材・報道を行える環境の整備を政府に強く求めました。
「メディアは権力の監視役であり、国民の声を代弁する存在である」と強調し、報道の自由と情報へのアクセスを尊重するよう、すべての関係者に呼びかけています。
タイは報道の自由がありません。