- Home
- 事件(タイローカル)
- ミスユニバース買収で話題となった「JKNグローバル」財務不正で経営陣ら3名が告発をされる。
ミスユニバース買収で話題となった「JKNグローバル」財務不正で経営陣ら3名が告発をされる。
- 2025/6/6
- 事件(タイローカル)

6月5日、タイ証券取引委員会(SEC)は、JKNグローバルグループ(JKN Global Group Public Company Limited)および関係者2名を、重大な会計不正の疑いで特別捜査局(DSI)に正式に告発しました。
告発された3者
①JKNグローバルグループ(JKN)
②ジャカポン・ジャックラジュタティボディ氏(CEO)
③ピムウマー
不正内容の概要
2023年(2566年)の年次財務諸表および2024年Q1の会計資料において、虚偽の情報記載や架空取引の記帳が確認されました。
さらに、コンテンツ購入に関する取引が非合理的で、同一コンテンツの重複購入や存在しない取引が含まれていました。
財務諸表では、実際よりも高額の売上・債権・負債を計上し、架空の債権・債務を意図的に作成、事業再生計画の決議で不正に投票権を行使した疑いがもたれています。
SECの調査による指摘
・JKNのライセンス資産は増加し続けているが、収益や債権回収実績と一致しない
・債務・資産の計上年度を意図的に操作し、2024年に債務が急増したように見せかけていた
・JKNの会計監査人が意見表明を拒否するほど、資料の信頼性に重大な疑義がある
適用された法律と処分
・タイ証券取引法 第312条、第281/10条、第300条 に基づき、刑事責任の追及対象
・告発を受けた者は、証券発行会社や上場企業の役員・経営者に就任できない状態となる
・今後はDSIによる捜査 → 検察による起訴判断 → 裁判所での審理が行われる見通し
SECは今回の件以外にも他の疑わしい取引の調査を継続中であり、必要に応じてDSIと協力してさらなる法的措置を取る予定とのことです。
JKNグローバルグループと言えば、世界的に権威のある「ミスユニバース」の運営権を金で買ったことで有名になりました。
その後、何故か急にタイ代表者が上位を取るようになったのは、偶然でしょうか。
いろいろと醜聞のある会社です。