タイ世論調査、タイの政治指数が低下。国民の政治離れと政府への不信感が浮き彫りに。

タイの政治指数が10点満点中「4.70」に下落したことが、スアンドゥシット大学の調査機関「スアンドゥシット・ポール」によって報告されました。

この指数は25の評価指標に基づいて算出されており、4月の「4.82」から低下し、全項目においてスコアが下がったとされています。

国民の政治不信が拡大か

スアンドゥシット・ポールは、「この指数の低下は、国民の政治に対する期待への喪失と疲労感を反映している」と指摘しています。

特に以下のような事象が、国民感情に影響を与えたと分析しています。

・上院の投票プロセスに関する癒着疑惑
・連立与党(タイ貢献党とプームジャイタイ党)間の不仲
・予算編成における透明性や効率性への疑念

この調査は、5月26日から30日にかけて実施され、全国の2,168人から回答を得たものです。

指数構成25項目のうち、上位10項目は以下の通りです。

項目 得点(10点満点)
野党の活動・働き 5.29
国民の権利と自由 5.13
教育の発展 5.02
国民参加 4.98
政党全体のパフォーマンス 4.88
国家安全保障 4.85
首相のパフォーマンス 4.84
政治の安定性 4.82
政策の実行力 4.80
政府全体の働き 4.78

政府の主な成果(回答者による評価トップ3)

  1. 37.55%:観光分野の課題解決と観光客の信頼回復

  2. 33.62%:経済問題への対処と貿易交渉

  3. 28.83%:災害警報システムの強化

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