カレン軍、ミャンマーの軍事重要拠点ブレンノン基地を制圧。タイ・ミャンマー国境で緊張高まる。

月30日、タイ・ミャンマー国境のターク県ポップラ地区周辺で、武力衝突が激化していることが報じられました。

■ カレン民族解放軍(KNLA)、ブレンノン基地を奪取

このほど、独立系少数民族武装組織であるカレン民族解放軍(KNLA/KNU)と、民主派武装組織人民防衛軍(PDF)が、ミャンマー軍の「ブレンノン基地」をついに制圧しました。
この基地は、過去10年以上にわたり攻撃を受けながらも防衛され続けていた堅固な拠点でした。

場所は、ミャンマー領内の山頂(標高1,268m)にあり、タイ側のポップラ郡ルアムタイパッタナー村の対岸にあります。
タイ国境からは、わずか約3kmの距離で、360度の視界が確保できる戦略的要地と言われています。

■ 他の拠点も相次いで制圧

前日の5月29日には、ミャンマー・ミャワディ県のカネレー村の「カネレー基地」もカレン軍が制圧し、一部のミャンマー兵士が撤退・逃走する事態となっています。

■ 今後の見通し

タイ治安当局の分析によると、ミャンマー軍の支配地域が今後さらに失われる可能性が高く、ポップラ郡からウムパーン郡一帯にかけての国境線での緊張が今後も継続すると予測されています。

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