画期的?! 省スペース仕様の「立ち乗り座席」、ライアンエア社、導入の噂を完全否定!

アイルランドの格安航空会社ライアンエア(Ryanair)は、SNSで拡散された「立ち乗り座席(スタンディングシート)導入」の噂を公式に否定しました。

噂によれば、ライアンエアが検討しているとされたのは「Skyrider(スカイライダー)」と呼ばれる、サドルのような垂直型シート。
これは乗客が完全に座るのではなく、もたれかかるような姿勢で搭乗する設計となっており、より多くの乗客を乗せるための省スペース仕様となっています。

この構想は、イタリアの航空機内装メーカーAviointeriors(アヴィオインテリアーズ)によるモックアップ画像などでよく描かれており、狭い背もたれ付きのパッド入りシートやハーネス型シートベルト、垂直ポールなどの安全対策付きバージョンもあります。

噂の出どころはCEOの過去発言

この噂の発端は、2010年にライアンエアのCEOマイケル・オリアリー氏が「立ち乗り座席」について理論的なコスト削減案として語った過去の発言にありました。

ただし、当時の発言はあくまでもアイデアレベルの話であり、実際の計画に進展することはありませんでした。

また、Aviointeriors側も「Skyriderは2012年に発表された試作品であり、現在の製品ラインアップには含まれていない」と明言しています。

安全面は一定の評価も、実用化には疑問の声

一部の初期安全試験では、緊急着陸時の基準を満たす可能性があるとの結果も出ていますが、乗客の快適性の低下に対する懸念が強く、広く普及する可能性には疑問の声が多く上がっています。

現時点でライアンエアは立ち乗り座席を導入する正式な計画はないとしていますが、このアイデアは引き続き賛否両論の的となっており、すでに狭い機内空間でのさらなる快適性の低下を懸念する声が多数見られます。

イタリア発・新型「半立ち座席」Skyrider 2.0とは

イタリアのデザイン会社 Aviointeriors(アヴィオインテリアーズ) によって開発されたSkyrider 2.0 は、乗客が完全に座るのではなく、もたれかかるような姿勢で利用する半立ち型座席です。
座席は床から天井へとつながる支柱に取り付けられており、座席間の間隔はわずか58センチメートル。


(※通常のエコノミークラスでは約76センチ)

この構造により、1あたりの座席数を従来の6席から10席に増やすことが可能となり、乗客数を20%増加させることができます。
また、座席の重量が軽量化されているため、燃料消費の削減にもつながるとされています。

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