原因はタイの代表料理「カオマンガイ」?! タイの幼稚園で275人が集団食中毒。

5月30日、タイ・ウドンタニー県バーンドゥン郡シースットー幼稚園で、児童約275人が突然の嘔吐や下痢などの症状を訴え、病院へ緊急搬送されました。

多くの児童が胃腸炎のような症状を示し、一部は感染性胃腸炎の可能性があると医師が診断しています。

原因は「カオマンガイ」の可能性

その後、ウドンタニー県知事および公衆衛生当局・感染症対策チームが、当該幼稚園の給食室を視察しました。
昼食に提供された「カオマンガイ」が、原因食材の可能性が高いと発表されました。

現場で採取された食品から、以下の2種類の細菌が検出されました:

①Staphylococcus aureus

 → 鶏肉によく繁殖する菌。潜伏時間は1〜8時間。

②Bacillus cereus

 → ご飯などのデンプン質食品で繁殖しやすく、潜伏時間は1〜6時間。

これらの特徴から、カオマンガイに含まれる鶏肉とご飯が原因である可能性が高いとされています。

デザートの可能性も排除せず

なお、当局は同時に提供されたデザート「ロッチョン・テンタイ(スイカ入りココナッツミルクのデザート)」も調査対象とし、さらなる分析を医療科学センターに依頼しています。

児童の容体は安定

病院では緊急治療が行われ、すでに多くの児童が軽快して帰宅していると言います。
残る入院患者は約80名ですが、1日中にはほぼ全員退院できる見込みとのことです。

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