タマサート大学政治学部にセクハラ疑惑。教授や学生らが私的チャットで女子学生を中傷。

バンコクのタマサート大学政治学部が、教授・学生・卒業生が参加する非公開オンラインチャットグループで女子学生に対する性的かつ侮辱的な発言が行われていたとの疑惑で、大学内外から強い批判を受けています。

事の発端

SNS「X(旧Twitter)」で複数のユーザーが、女子学生の写真が非公開グループ内で共有され、性的な侮辱発言とともに扱われていたスクリーンショットを投稿したことで発覚しました。

中には「どの子と子どもを作りたいか」などの性的発言や、あからさまな中傷表現が含まれており、学生自治会長もその標的の一人と伝わっています。

学生団体が強く非難

この問題を受けて、政治学部の学生団体「Feminists for friends」は、性暴力を非難する強い声明を発表し、即時対応を大学側に求めました。

同団体は、ジェンダー平等や社会正義を掲げる活動団体であり、「大学は暴力や沈黙の共犯文化から解放された安全な場であるべきだ」と訴えています。

大学側の対応

政治学部は5月8日、2名の学生から正式な苦情を受理したと発表しました。

同日中に大学手続きに基づき申立人に権利を通知し、5月12日には両学生の共同判断により正式な嘆願書を提出しています。

大学側は5月14日、調査委員会を設置し、初会合が5月26日に実施されるとのことです。
大学側はこの件に関して、「公平性・透明性・厳格な機密保持」を強調しています。

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