銀のさら、バンコクで挑む新境地イートイン事業!「寿司&うなぎ」で魅せる日本の味とおもてなし。
- 2025/6/9
- 日本料理

日本では、宅配寿司チェーンでお馴染みの「銀のさら」。
新鮮なお寿司をご家庭やオフィスまで届けてくれて、お祝い事やパーティ、法事などのシーンでご利用されたことのある人も多いのではないでしょうか。
その「銀のさら」が、海外初のフィランチャイズ店としてバンコクのトンローに拠点をオープンしたのが2022年9月のことでした。
その「銀のさら」を運営する株式会社ライドオンエクスプレスホールディングスが、この度、新業態「SUSHI&UNAGI GIN SARA(すし&うなぎ ぎん さら)」(以下「寿司 銀のさら」)を、2025年3月31日にOne Bangkok内にオープンしたことは、先日お伝えしいたしました。
宅配すしのイメージが強い「銀のさら」ですが、その新業態とはどのようなものなのでしょうか?
今回、実際に行ってまいりましたので、可能な限り全力でリポートさせて頂きたいと思います!
目次
「Mitsukoshi Depachika(三越デパ地下)」内
先ず最初にお伝えしたいのが、「寿司 銀のさら」は一体どこにあるのか?という点です。
「One Bangkok内にあるんでしょ?」と甘い気持ちで行くと、この巨大なショッピングモール内で迷子になってしまいます。
かく言う私も、前述のような気持ちで向かいインフォメで尋ねてみたら、全く別の場所を教えられ(別のウナギ屋さんと勘違いされ)、危うく遭難しそうになりました(汗)。
「寿司 銀のさら」へお越しになる際は、たったこれだけを覚えていってください!
「Mitsukoshi Depachika(三越デパ地下)の中」!
先ずは「ONE BANGKOK」を目指しましょう!
「ONE BANGKOK」には、MRT(地下鉄)で行くことが可能です。
MRTルンピニの出口が「ONE BANGKOK」の敷地内にあり、建物へと直結しています。
写真をご覧ください、異次元空間のような出入口ですね。
「ONE BANGKOK」内のリテールエリア「Parade」へ。
One Bangkok内へ入館したら、そのまままっしぐらに「Mitsukoshi Depachika(三越デパ地下)」を目指してください。
デパ地下と言うくらいなので、地下(B階)にあります。
ご不安な方は館内インフォメのお姉さんまで(さすがに三越デパ地下は間違わないと思います)。
三越デパ地下へ向かうメインのエスカレーターを降りると…、目の前に現れてきます!
もうすぐです。
その次は…、「Yamazaki(山崎)」のパン屋さんを目印に。
そこを右に曲がりましょう!
そしてすぐに左に折れ、奥へ奥へと進みます。
さすれば、奥の方に「寿司 銀のさら」が見えてきます。
このように少し奥まった場所にあるため、おそらく、このナビゲーションがないと、人によってはなかなかたどりつけないかもしれません。
事前情報にはない、豊富なメニューに驚き!
宅配すし 銀のさらの新業態「寿司 銀のさら」店内は、テーブル席5卓に、カウンター5席といったこじんまりとした造りでした。
事前情報で、主力商品が「三段重」であることを頭にいれていましたが、入り口に掲げられているメニュー表をみると、豊富な商品が掲載されていたことに少し驚きを隠せませんでした。(その理由はのちほど)
事前情報にもありましたが、カウンターでのみ懐石料理もご利用可能とのことです。
お酒のご用意もございます。
主力商品は「三段重」
「寿司 銀のさら」の主力商品は、やはりこの「三段重」であると店長の坂本さんは力説します。
メインとなる握り寿司、うな重、ちらし寿司を、3つの価格(899バーツ・689バーツ・589バーツ)でご提供しています。
出てきた実際の商品がこちら!
「うわぁ、器がめっちゃカワイイィ!」
タイ人のお客さんも、きっとこういうでしょう。
SNSが大好きなタイ人にもアピールできるよう、ビジュアルにこだわったという思いが伝わってきますね。
一段目には、刺身醤油(または鰻のたれ)と2種類のお漬物などが供わっています。(黒いのはスープ)
※ちなみに「寿司 銀のさら」の醤油は、最も長い歴史を持つヤマサ醤油を使用しています。
昔ながらの製法で作られた、濃厚で深い味わいとまろやかな味わいの醤油になっています。
タイの人たちは、これまで観たことのない料理の盛り付け方にも、きっとワクワクしてくれることでしょう!
二段目も、こんにちは~。
この日は、青森産鮭の照り焼き、紅あずまの蜂蜜煮、ほうれん草の胡麻和え、ゴボウの醤油煮の小鉢がお出迎えしてくれました。
ほうれん草の胡麻和え、タイで初めて食べたかも~、お母さんの味だあ。
メインとなる三段目は、お好みによってどうぞ!
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うな重がこちら。
レビューをしていると、どうしても実食できるのが撮影後になってしまうので、出てきたものをすぐに頂くことができないのですが、このうな重、しばらく経ってさめてしまっても身がふっくらしていて、口の中でトロけちゃいました。
お寿司のネタじゃなく、うな重で食べるうなぎは格別ですね!
タレも甘すぎず、(塩)辛すぎず、丁度良い塩梅で、ご飯だけでも頂けちゃうヤツでした。
タイで何度か鰻を食べたのですが、タレが残念!っていうところも結構あったので、やっぱり日本クォリティのうな重はサイコー!ですね。
これは、間違いなくまた食べたいです。
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お次は、ちらし寿司です。
いやあ、これもタイ人のお客様は、見たことないやつじゃないですかね~。
バラエティにとんだ寿司ネタを、ただただちりばめるだけでなく、箱寿司のような形できれいにレイアウトされています。
見た目にきれいなだけでなく、とっても華やかですね。
この日は、サーモン、トビウオの卵、生エビ、マグロ、桜でんぶ、イカ、油揚げ、卵焼き、キュウリなどがはいっていました。
シャリは赤酢で、重箱の下にぎっしり入っていますので、正直かなりボリューミーです。
桜でんぶのうまさって、タイ人知ってるのかな?
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もう一つのメイン、握り寿司がこちら。
強火力で鍋底から一気にご飯を加熱し、大きな対流を起こしてかき混ぜることで、お米一粒一粒、均等に熱が伝わり、ふっくらと柔らかく炊き上げることができるのだそうです。

ひと手間かけた「シャリ」の完成度と、分厚く切られた寿司ネタのボリューム感が、一度食べたら印象に残る一品を生み出しています。
海鮮丼もドーンとご用意
冒頭でも申し上げた通り、当初の主力商品は「三段重」だったのですが、それ以外のお手頃メニューも盛りだくさんにご用意されていました。
その中でも今回は店長お奨めの二品を、ご紹介しちゃいましょう!
①マグロとネギトロ丼
分厚くカットされた赤身マグロ3切れと、まごうかたなきネギトロが主役のどんぶりィです。
私はぶっちゃけ、あんまりおいしくないお店の赤身マグロは苦手なんですけど、「寿司 銀のさら」の赤身はそのままで、ペロッと食べれちゃいました~。
臭みが全然なくて、トロみたいにおいしかったですね~。
私はおこちゃま口なので普段美味しくないところの赤身は、マヨネーズたっぷりかけて、ごまかして食べる邪道派なんですが、「寿司 銀のさら」さんのはマヨ、全く必要なかったですね~。
ネギトロもアクセントになっていて、これもマヨ不要でしたね~。
②いくらホタテ丼
このどんぶりィ、値段の書いてないお寿司屋さんでしか味わえないような分厚いホタテが、3切れも入っていました~。
タイではなかなかお目にかかれない素材の良さは、お口の中で十分に伝わってきますね。
イクラものってて、往年の叶姉妹のようなゴージャスペアなどんぶりィでしたね~。
ただ、私には少し淡泊だったかなあ。
若者はもっと脂っこいものが好みかもなので、ホタテ丼は年配の方にはとってもいいかも。
あ、ちなみに私、今年53歳でーす! 失礼しました~。
「寿司 銀のさら」全メニュー大紹介!
2025年5月現在の「寿司 銀のさら」全メニューを大紹介!
こちらで食べたいもの予習してから、お店へいってらっしゃい!
※リンク貼る
これは、新たな< 挑戦 >です!
今回、新業態「寿司 銀のさら」を、バンコクで出店するにあたり、店長の坂本さんにインタビューを行い、心のうちを深堀りさせて頂きました。
編「坂本店長、よろしくお願いします。」
坂「よろしくお願いします」
編「ちなみにこういったイートインの業態は、日本には存在するのですか?」
坂「銀のさらという屋号でなければ、限られた場所ですがございます」
編「海外でのイートイン事業は、初ということになりますでしょうか?」
坂「そうですね」
編「今回このイートイン事業を立ち上げた理由を教えて下さい」
坂「一番の目的は…、デリバリー限定だと認知に対してすごく時間がかかってしまうという課題があったことです。その中でワンバンコクという立地で、接客を含めたイートインで銀のさらを感じて頂いて、銀のさらの名前をタイの人たちに広げていきたいという狙いがあります。」
編「ワンバンコクがオープンしたこととと、イートイン事業を始めたことに関係性はあったのでしょうか」
坂「もともとイートイン事業を始めるという計画があって、初出店場所を探していた時に、ちょうどワンバンコクがオープンするというタイミングだったので、出店することに決めました。」
編「ちなみに今回の海外初のイートイン事業、御社にとっては現状の延長線上の事業だったのでしょうか、もしくはチャレンジだったのでしょうか」
坂「それはもう、完全なチャレンジでした。日本でもほとんど行っていなかった事業体でしたので」
編「実際に始めてみていかがでしょうか」
坂「タイでイートイン事業を始めるにあたって、日本の良さを知ってもらうというコンセプトを崩さないという上でやってきているので、教育を含めてスタッフが日本語での接客だったりだとか、器にこだわったりだとか、日本の文化、日本の良さを銀のさらを通じて、タイの方々に知ってもらいたいなというのが一番だと思っています。」
編「日本の銀のさらでは完璧な社内マニュアルがあるようですが、タイの方でのスタッフ教育はどのようにしているのでしょうか」
坂「はい、日本の方ではマニュアルがきちんとあるのですが、タイの方ではこのイートイン事業が初ですので、いい意味で固めきらずに、その土地に合わせた作業工程を、随時積み重ねて議論して決めています。」
編「そういった部分もチャレンジなんですね~」
坂「日本人側からだけでなく、タイ人側の意見も聞きながら、最善の方法を選択しています」
編「それは会社の方も柔軟性があるということですね。御社のような有名企業だと、あまり変わったことを許してくれないという可能性だってあったわけですし」
坂「そうですね」
編「ちなみに日本の銀のさらの運営と、何か異なる点はありますか?」
坂「(寿司の)にぎりの工程は、日本の品質と同じやり方を採用しています。ただシャリの部分は、今回我々としては初めて赤酢を採用していますので、今までの銀のさらとは違って、シャリを赤酢と合わせたりする工程とかが加わっているところが、この店独自の特徴かなと思っています。」
編「タイ人には赤酢のウケがよいのでしょうか」
坂「そうですね、タイの方には、赤酢でひと手間かけることにプレミア感を覚えてもらえるようで、OMAKASE店などでも赤酢を採用して高級感を出していますね」
編「今後、メニューを増やしていくということでしたが、具体的にはどのようなメニューが増えていきそうでしょうか」
坂「当初ミドルアッパークラスのお客様をターゲットにメニューを構成していたのですが、始めてみてそれだけでは難しいなと感じたので、今後は200バーツ中盤から300バーツ後半くらいまでのラインアップを増やしていこうと思っています」
「今後の展開としては、ランチメニューをご用意したり、週末メニューを開発したりしていく方針です。大きくメニューを増やしていくというよりは、現状にアレンジを加えていくと言った感じになるかと思います。」
編「基本的にはお寿司とうなぎがメインですかね。日本でやってる釜飯が導入されたりしますか?」
坂「今のところ、釜飯は考えていないです。」
編「デザートもご用意されているのでしょうか」
坂「デザートもあります。焼きもち、おしるこ…、タイ人にはブラマンジェが人気です」
「本当に手作りでオリジナルでご提供していますので、是非お試し下さい」
編「わかりました、ありがとうございます!」
坂「ありがとうございます」
< 銀のさら >のタイでの「挑戦」を、今後も見つめていきたいと思います!
SUSHI&UNAGI GIN SARA ワンバンコク店
所在地 :1877 The Parade, Level B1, Rama 4 Rd., Lumpini, Patumwan, Bangkok 10330
営業時間 :11:00~20:00
事業内容 :イートインによる和食レストラン
席数 :20席(テーブル16席、カウンター4席)
坪数 :15坪
Facebook:https://www.facebook.com/ginnosara.thai