セークロソー、タイのベテランロック歌手に実刑判決!5月24日のコンサートチケット販売済み。

5月20日、バンコクのミンブリー刑事裁判所は、タイのベテランロック歌手セーク・ロソー(本名:セクサン・スクピマーイ/50歳)に対し、懲役2年12か月20日の刑を言い渡し、即時ミンブリー刑務所に収監されました。

罪状は、銃器および実弾の不法所持、違法薬物の使用、警察官への抵抗に関するものでした。

事件の経緯

セーク・ロソーは、2017年12月31日にナコンシータマラート県の自宅で、正当な理由なく空に向けて銃を発砲した容疑で逮捕状が発行され、その後逮捕されました。

逮捕時には、警察官への抵抗や銃の使用をほのめかす脅迫があったとされ、特殊部隊が出動して制圧する事態に発展しました。

裁判では、被告が登録済みの実弾を所持した自動拳銃を所有していたものの、所持許可証がなかったこと、また、違法薬物の使用を認めたことが明らかになりました。

さらに、過去にも別の事件で有罪判決を受けており、執行猶予中だったことも重く見られました。

裁判の経過と判決

初審判決では、計2年9か月の実刑判決(傷害事件なども含む)が下されました。

被告は、事件当時「双極性障害(躁うつ病)」を患っていたと主張しましたが、裁判所は行動に対する認識能力があったと判断し、精神的理由による弁護を退けました。

控訴審では、刑期が2年6か月に軽減されたものの、執行猶予は認められませんでした。

最高裁最終判決では、刑期が2年12か月20日に修正され、即時実刑が確定しました。

セーク・ロソーは5月24日に開催予定のコンサート「The Journey of Life:ตามรอยตำนาน」に特別ゲストとして出演予定でした。
会場はバンコク・ムアントンタニーのサンダードーム。

このイベントは、カラバオ、タイタスミット、ポンテープ・クラドーンチャムナーンなど、タイ音楽界のレジェンドが多数集結する大型コンサートです。
セーク・ロソーは「タイ音楽業界を永遠に変えたロッカー」として紹介され、特別ゲスト枠での出演が予告されていました。チケットの販売もすでに開始されています。

出演は絶望的か?実刑判決が影響

しかし被告はすでに収監されているため、5月24日の公演に出演することは不可能な状況です。

このニュースを受けて、SNS上では多くのネットユーザーがコメントを寄せています。
「コンサートはどうなるの?」
「代役は立てるのか?」

「告知したまま出演中止はまずいのでは?」

セーク・ロソーとは

セーク・ロソーは1990年代半ばにバンド「LOSO」のボーカルとしてブレイクし、

「Lo-Society」「Loso Entertainment」などのヒットアルバムで国民的ロックスターの地位を築きました。

しかし彼の私生活は波乱に満ちており、度重なるスキャンダルや法的トラブルによりメディアの注目を集めてきました。

彼の音楽的影響力はいまだ大きいものの、ステージ外の問題が彼のイメージと評価を二分させる要因となっています。

 

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