タイ航空会社、チェックイン済みの乗客に30名の搭乗辞退を要請。 定員オーバーかと思いきや…。

「航空便遅延・欠航時の乗客保護規則」施行されたばかりですが、空のトラブルはいろいろとあるようです。

5月21日、タイ・コンケン国際空港の国内線搭乗ゲートで、ある女性乗客が撮影した映像がSNSで拡散されました。
彼女と同僚たちは、ある航空会社の国内線便の搭乗を待っていた際、異常事態に遭遇します。

「チェックイン済みの人数が搭乗できない」

搭乗時間を待っていたところ、突然アナウンスがあり、「この便にはチェックイン済みの全員を乗せられない」と告げられました。
航空会社が、安全上の理由から30人の乗客に搭乗を辞退してもらうよう協力を要請してきたといいます。
この発表に待合室の乗客たちは動揺しました。

この様子を撮影したウィラッティヤーさんは、地元メディアのビデオ通話インタビューに応じ、朝にこのトラブルが発生したと語りました。
彼女と友人5人は、コンケンからドンムアン空港へ向かう便を予約しており、本来8時35分に出発する予定でした。

繰り返されるアナウンスと混乱

出発時間が近づいても搭乗は始まらず、最初のアナウンスでは「技術的な問題で出発が遅れる」とされました。
続いて2回目のアナウンスでは「便の定員を超えているため、搭乗を辞退してくれるボランティアを募る」と発表され、乗客たちは不安と混乱に包まれました。

3度目のアナウンスで明らかになった条件

3回目のアナウンスでは「30名の辞退者を募集」「辞退者には全額返金、または11時50分発の別便と2,000バーツ相当のギフト券提供」という補償内容が示されました。

しかし、この時点でも異常の正確な理由は明かされず、乗客たちはスタッフに直接尋ねることに。
そして初めて、「後方ドアが開かない技術的な問題があるため、緊急時の安全確保のために乗客数を減らす必要がある」と知らされたのです。

それでも乗る決断をした理由

最終的に30名が辞退を決断しました。
一方でウィラッティヤーさんとその仲間たちは、ドンムアン空港でレンタカーを手配済みで、他の予定もあったため、搭乗を決めました。

飛行中は特に問題はなく、着陸前に乗務員が今回の事態について謝罪しました。
ウィラッティヤーさんは「搭乗を辞退するよう要請されたのは初めての経験だった」と語っています。

今回は安全のためのやむを得ない措置だと思いますので、致し方ないですかね。

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