SNSで若者を勧誘、国外の詐欺組織へ送りこむ。人身売買ブローカーの男をバンコクで逮捕。

5月12日、タイ警察は人身売買組織の仲介役として指名手配されていたアブドゥルワリス容疑者(20歳)を、バンコク・ディンデーン区のプラチャソンクロー通りソイ20付近で逮捕しました。

同容疑者には、2024年1月31日付でピッサヌローク地方裁判所より発行された逮捕状を含む、同様の事件に関する逮捕状が計4件出されていました。

フェイスブックを利用し「高収入の海外就職」を装う

容疑者アブドゥルワリスは他の4人の共犯者と共に、SNSや口コミを使って「海外で高収入の仕事ができる」と虚偽の広告を出し、若者を勧誘していました。

その中で、17歳の少年とその恋人が、Facebookで見かけた求人広告に応募します。
「高給」という言葉に惹かれ、海外へ出国しました。

現地で待っていたのは、コールセンター詐欺グループへの強制参加

しかし現地に到着すると、約束された職業ではなく、実態は詐欺目的のコールセンター組織で働かされる状況であることが発覚します。

2人の保護者がこの事実を知り、警察に救助を依頼しました。

奇跡的に当局の対応によって、2人は無事に帰国することができたというわけです。

捜査と逮捕の進展

その後、警察は捜査を進め、人身売買容疑で5名の容疑者に対する逮捕状を取得しました。
これまでに2名を逮捕済みで、アブドゥルワリス容疑者が3人目の逮捕者となりました。

現在、容疑者は容疑を否認していますが、身柄は警察署に移送され、法的手続きが進められているとのことです。

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