注意!「腐ったココナッツジュース」わずか一口で…。26時間後、脳浮腫で死亡。原因はカビ。

タイ旅行に来たら、日本では体験できないようなことが手軽に楽しめます。
「ココナッツの実から、ダイレクトにココナッツジュースを飲む」なんて体験もタイならではないでしょうか。

ミラー紙は、デンマーク人男性(69歳)が、「腐ったココナッツジュース」をわずかに飲んだことが原因で死亡したという事例を報じました。

この男性はストローでほんの少しだけ飲んだ直後、味の異変に気付きココナッツを割って中を確認したところ、中身はドロドロに変質しており、妻に「腐っているみたいだ」と伝えて捨てたとのことです。

ココナッツは約1か月前に購入し、冷蔵庫に入れずキッチンのテーブルに置いてあったため腐敗したとみられています。

飲んだ約3時間後、男性は発熱、発汗、嘔吐などの症状を訴え、救急隊到着時には意識混濁、顔面蒼白、ふらつきの症状がみられ、すぐに病院へ搬送。
脳のMRI検査では重度の脳浮腫(のうふしゅ)が確認されましたが、当初は原因不明でした。


その後、集中治療室で治療が行われたものの、26時間後に死亡してしまいました。

解剖の結果、気管内にカビ(真菌)が発見されました。

調査の結果、男性が飲んだココナッツから「Arthrinium saccharicola」というカビが検出され、このカビが作る「トリ-ニトロプロピオン酸(TNP)」という毒素が脳を激しく損傷させたことがわかりました。

デンマークのトーマス・バークランド氏がまとめた症例報告によれば、この毒素TNPは、かつて中国やアフリカで「毒サトウキビ」による死者を出した「ボンクレク酸」と似た症状を引き起こし、初期には消化器症状(嘔吐・下痢)を、進行すると脳障害、昏睡、そして死に至ることがあるとのことです。

この件を受けて、医師や専門家らは次のような注意を促しています。

・ココナッツは必ず冷蔵保存すること。
・購入後2〜3日以内に消費すること。
・皮が完全にむかれていないものは室温でも保存可能だが、長期間の放置は避けること。

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