
4月25日、タイのSNSに、プーケット空港への着陸直前に飛行機が「象の鼻のような竜巻」(พายุงวงช้าง)に遭遇したため、着陸が中止された緊迫の瞬間を収めた写真が投稿されました。
写真を掲載したのはトンチャイさん(38歳)。
彼は家族を連れてタイ・エアアジア便でプーケット旅行へ向かう途中でした。
◆ まさかの竜巻が出現、機体は旋回して着陸延期
トンチャイさんは、着陸前に窓から見えた美しい海や島々の景色を撮影していましたが、急に空が暗くなり、雨が降り始めた直後に海上で竜巻が発生。
その迫力と近さに驚愕したといいます。
飛行機はそのまま竜巻の近くを飛行しながら雲の中へ進入しました。
機長が安全を考慮し、着陸を中止して約30分間上空を旋回することなりました。
竜巻と豪雨が過ぎ去った後、ようやく安全に着陸することができたと言います。
◆機内の緊張感「祈るしかなかった」
トンチャイさんは、着陸できず再び上昇した時は、恐怖のあまり念仏を何度も唱えたほどだったと言います。
また、同じ機内にいた他の観光客も、「プーケット行きの飛行機であんな嵐に遭遇するなんて初めてで驚いた」と語ったとのことです。
一方、地元の人々によれば、竜巻や突然の豪雨はプーケットでは比較的よくある気象現象で、旅行者にとっては特別でも、現地では「日常のひとコマ」ともいえるようです。