タイ・米国関税交渉の影に人権問題。タイの「不敬罪」で拘束中の米国人学者、パスポートも没収。

こんなこともアメリカとの関係を悪化させている原因になっているのかもしれません。

4月21日、米国とタイが関税交渉を行う中、ある米国市民の人権問題が注目されています。
オクラホマ州出身のポール・チェンバース氏が、タイで不当に拘束されていると、弟のキット・チェンバース氏が訴えています。

ポール氏は、東南アジア政治とタイ軍に関する世界的な専門家で、長年タイに在住し、同地の大学で教鞭を執ってきました。しかし2025年4月、シンガポールで予定されていた学術会議の講演内容を理由に、タイで「不敬罪」で拘留され、パスポートを没収され国外への出国を禁止されるなど、厳しい処遇を受けています。

弟キット氏は、兄の告発は政治的動機に基づいたものであり、彼が王室を批判するような行為をした事実はないと主張しています。
さらに、タイ政府がアメリカとの関税交渉を進めようとしている今、まずポール氏を解放し帰国させることが交渉の前提であるべきだと訴えています。

米国の「アメリカ・ファースト」政策の立場からも、国外で不当に拘束された米国市民の救出は優先事項であり、トランプ大統領もその方針を明確にしています。
キット氏は、交渉の場でタイ代表団が最初に発すべき言葉は「ポール・チェンバース博士は帰国中です」でなければならないと強調しています。

タイで米国人学者が不敬罪で逮捕!保釈も却下! アメリカ国務省は懸念を表明。

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