- Home
- 事件(タイローカル)
- 地震によって白日の下へ! 中国からタイへ「豆腐建築」脆弱な施工で安全性が著しく欠如。
地震によって白日の下へ! 中国からタイへ「豆腐建築」脆弱な施工で安全性が著しく欠如。
- 2025/4/1
- 事件(タイローカル)

ミャンマーのM7.7の地震がタイにも影響を及ぼし、バンコクで建設中の30階建て国家監査庁(OAG)ビルが崩壊しました。
多数の死傷者が発生し、未だ行方不明者も多く、救助活動が続いています。
ビルは「豆腐建築」だった?
中国では、基準を満たさない粗悪な建築物を「豆腐建築」と呼び、その脆弱さを豆腐カスに例えています。
このような建物は、低品質な材料の使用、建築基準の無視、不適切な管理が特徴であり、安全性が著しく欠如しています。
・問題点
建築基準に適合しない材料や工法の使用
施工管理の不十分さにより重要な構造部分が弱い
安全対策が徹底されず、工事関係者や将来の住人が危険にさらされる
コスト削減のための手抜き工事や、法規制の不徹底が主因
建物の劣化が早く、頻繁な修理や倒壊リスクが高い
・中国での「豆腐建築」問題
この問題が広く認識されたのは、2008年の四川大地震でした。
約7万人が死亡し、学校の倒壊で2万人の児童が犠牲になりました。
原因は建築基準を満たさない手抜き工事で、後に大規模な汚職が発覚しています。
その後も手抜き工事による事故が相次ぎます。
・2011年:中国共産党90周年記念に向け建設された橋が開通直後に欠陥発覚
・2014年:浙江省の中学校体育館の屋根が崩落、死傷者発生
・2016年:ハルビンの建設中のホテルが倒壊し、10人死亡
・タイでの波及と懸念
今回のOAGビル倒壊は、中国企業(中国鉄道第10建設集団)の関与が注目されています。
過去の中国国内の事例と同様に、低品質な建材やずさんな工事が原因の可能性があり、調査が進められています。
この問題を教訓に、建築基準の厳格な適用と適切な監督が不可欠となっています。
今回の地震によって、国家の不正が暴かれることになるのでしょうか。
そうでなければ、死んでいった人たちが浮かばれません。