「若者はみんなやってる」薬物依存の息子の暴力に限界! 監禁部屋を作成しSNSで支援を訴える両親。

タイ社会に蔓延する薬物、深刻です。

3月11日、タイ東北部ナコンパノム県ポーンサワン村に住むハッサディーさん(56歳) が、覚醒剤(ヤーバー)中毒の双子の息子たちからの暴力を恐れ、自宅に自分用の監禁部屋を作ったことをソーシャルメディアに投稿し、大きな話題となっています。

ハッサディーさんは、「息子たちは数年来、覚醒剤(ヤーバー)に依存し、お金を要求し、断ると暴力を振るおうとする。何度もリハビリ施設に入れたが、結局また薬物を使用してしまう」と語り、政府機関に支援を求めています。

「生き地獄のような日々」

ハッサディーさんによると、双子の息子は、10年近く覚醒剤を乱用。
学校を辞め、仲間と自宅のゴム農園で薬物を摂取する日々を送っています。

薬を使用すると興奮状態になり、理由もなく怒鳴り散らし、暴力的になるため、ハッサディーさんは家の中に鉄格子の部屋を作り、寝るときは自らを閉じ込めていると話します。

さらに、耐えられない日は親戚の家に逃げ込むこともあると話しています。

この生活に限界を感じ、事件を公にするために動画を撮影し、SNSに投稿したと説明しています。

「ヤーバーは普通のこと」 

タイメディアが双子の兄に話を聞いたところ、取材に不機嫌な態度を見せ、母親に対し「自分のことを理解してくれない」と不満をぶつけていました。

また「1日に1~2錠のヤーバーを使うのは普通のこと。ゴムの木の樹液を採取して売り、その金で薬を買っている」と話し、さらには「この辺の若者はみんなヤーバーをやっている。誰でもだ」と発言し、地域の薬物乱用の深刻さを浮き彫りにしていました。

警察の対応と母親の決意

警察署は、母親への暴力未遂容疑で捜査を開始しました。
しかし、単なる薬物使用では刑事事件として起訴できず、依存症患者としてリハビリ措置が必要となるため、事件の対応が難しい状況だとのことです。

警察は地域のリーダーと連携し、母親の安全確保を優先するため、「一時的に別の場所へ避難するように」と助言しましたが、彼女は息子たちの起訴を望んでおり、法的措置を取る覚悟を示しています。

ツッコミどころ満載な事件ですが、誰もが薬物使用しているという事実よりも、単なる薬物使用では刑事事件として起訴できないという警察の言でしょうか。
そんなことはないはずなんですが、どうなってんだ、タイ社会?!

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