恐怖! 毎晩見知らぬ男がドアを叩く。53歳女性の部屋が知らぬ間に売春詐欺の標的に…。

53歳の女性が、毎晩恐怖におののきながら夜を過ごすと言う。
見知らぬ男性が次々とドアを叩く。
知らぬ間に彼女の住まいが、売春の目的地となっていたというのだ。

バンコクからほど近いノンタブリー県に住むテンクワ―おばさん(53歳)は、夜ごとに知らない男性が部屋のドアを叩き、「売春サービスを予約してきた」と言いながら部屋に入ろうとする被害に遭っている。
しかも一人や二人ではなく、毎晩異なる男性が訪れ、彼女の生活は不安と恐怖に包まれている。

彼女は耐えられず、訪問する者に対し「あなたは騙されています」と書いた張り紙をドアに貼った。
しかし、それでも訪問者は後を絶たえないという。

事件の経緯と警察の対応

2月20日午前10時30分、社会活動家のガン・ジョムパラン氏がテンクワ―おばさんを伴い、バンヤイ警察署に相談に訪れた。

警察の調査によると、この事件は何度も発生しており、訪問者は昼・夕方・深夜にかけて現れる。
ある者は強くドアを叩き、ある者は下品な行動を取るなど、非常に不適切な態度を見せたという。

警察は、警告の張り紙や法律文書を部屋の前に掲示し、男性たちに注意を促した。
しかし、未だに訪問する者がいるため、おばさんは追加の証拠を収集し、再度警察に届け出る準備を進めている。

恐怖の実態

彼女が遭遇した事件の一部を紹介する。

①深夜0時ごろ、最初の男性がドアを叩き、「お金を振り込んだから開けてくれ」と要求。
彼女はすぐに警備員を呼んだ。

②1月29日 午後5時、別の男性が訪れ、「チャットで話したじゃないか」と言い張る。
しかし、彼女は誰とも連絡を取っていなかった。

③タイ式マッサージ中(女性専用)、男性がドアの前で待ち伏せ。
クライアントがその様子を見て彼女に警告したため、男性の顔を撮影し、チャット履歴も確認した。

④2月9日 午後2時20分、恐怖の形相をした男性が訪問。
彼女は「助けて、誰か警察を呼んで!」とLINEで知人に助けを求めた。

⑤女性(トムボーイ)も訪問、午後5時ごろ。
すでに警察からの報告書を貼り出していたが、それでも訪れる人がいた。

騙された男性たちの言い分

ある男性は、「600バーツ振り込んだから700バーツ返して」と要求。
彼女は時間を稼ぎ、警察が到着するのを待っていたが、男性は「タバコを吸ってくる」と言い残し、逃げてしまった。

中には、ドアを叩きながら「開けろよ!」と強要する者もいた。
彼女がチャットの内容を確認すると、すべて性的な会話だった。
騙されたことに気付いた男性の中には謝罪して帰る者もいたが、何度も繰り返される訪問に彼女の精神は限界に達していた。

事件の背景と今後の対策

テンクワ―おばさんは、この部屋を2008年8月31日から所有しているが、今では恐怖のあまり売却を検討している。
彼女は元々女性専用のタイ式マッサージを提供しており、男性客は受け入れていなかった。

警察の調査によると、この問題はTwitterを利用した売春詐欺によるものとみられる。
犯人は「現金手渡し不可、振込のみ受け付け」と記載し、架空の売春サービスを宣伝。
振込が完了すると、「部屋に行けば開けてもらえる」と騙し、被害者男性をおばさんの部屋に向かわせていた。

彼女は「私は誰とも争いはなく、普段は明るく楽しい性格。しかし、この件で精神的に追い詰められ、助けが必要です」と訴えている。

 

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