タイ投資委員会、日産のタイ工場の閉鎖の報道を否定。タイをASEANの生産拠点として維持する方針。

合併の話しが出たり、工場弊社のニュースが出たり、これだけ二転三転する企業に未来はあるのでしょうか。

タイ投資委員会(BOI)は、日産がタイ国内の2つの工場のうち1つを閉鎖するとの報道を否定し、日本の自動車メーカーが生産の効率化を進めているだけだと説明しました。

最近の報道では、日産が2025年までに世界で3つの工場を閉鎖し、生産と雇用を削減する計画だと伝えられていました。
その中で、1975年に設立された日産のタイ初の工場も閉鎖対象と報道
されていました。

しかしタイ投資委員会のナリット事務局長は、日産タイの幹部から「ライン統合」として運営効率を高めるための施策だと説明を受けたと述べています。
サムットプラカーン県にある1975年設立の「第1工場」の一部の生産を、2014年に建設された「第2工場」に移転します。

工場再編の概要

第1工場:ボディ組み立て、部品プレス、物流拠点へと再
第2工場:車両組み立ての集中拠点(2025年第2四半期より開始)
目的:固定費削減と新モデル導入の準備

日産は、タイがASEAN市場における重要な拠点であることを再確認しています。
同社にとって、タイの生産拠点はASEAN地域で唯一の完全子会社による工場であり、さらに地域本社もタイに設置しています。
日産は引き続きASEANおよびタイ市場での成長に注力する方針を示し召していると伝えられています。

電動車(EV)生産への取り組みと政府支援策

日産は2026年から2027年にかけて、タイ市場向けの新モデルを投入する計画を打ち出しています。
また、EV生産の政府支援を活用し、ハイブリッド車(HEV)に対する7年間の物品税(6~9%)減免措置を受ける方針です。

BOIのナリット事務局長は、
「タイ政府およびBOIは、自動車産業、特に50年以上にわたってタイに投資してきた日本企業の競争力維持を支援し、EVへのスムーズな移行を後押しすることに尽力しています」と述べました。

また、「EV委員会およびBOIは、BEV(バッテリーEV)、PHEV(プラグインハイブリッドEV)、HEV(ハイブリッドEV)、MHEV(マイルドハイブリッドEV)など、さまざまな電動車の生産を支援するための施策を打ち出しており、タイを次世代車両の生産・輸出の主要拠点とすることを目指しています」と語っています。

これだけの大企業が軽々な発言をするわけないと思われますので、内部が相当混乱しているのではないかと私は感じます。

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