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広島のタイ料理店でタイ人が謎死。遺族が事件解明を訴えるも大使館など反応なしと悲痛の叫び。
- 2025/1/27
- 事件(タイローカル)
1月27日、タイの地方銀行員であるナンナパット・タンミンさんが、地元の報道機関を通じてタイのペトンタン首相や関係当局に支援を求めました。
ナンナパットさんの甥であるグロンナパット・プロムスンさん(กรณพัฒน์ พรมสุ่ง、通称:ナットさん)が、日本の広島にあるタイ料理店の非常階段下で亡くなった状態で発見されたものの、遺族は現地での対応が進展しないことに困り果てているといいます。
ナットさんは、タイのローイエット県にある技術大学を卒業後、研修生として日本の広島で働いていました。
2022年4月22日に広島へ渡り、2025年4月22日に帰国予定でした。
しかし2024年12月21日、会社の年末パーティー後、同僚ら10人とともに広島市内のタイ料理店を訪れた際に消息を絶ったと言われています。
その夜、ナットさんはタイにいる恋人とビデオ通話をしていましたが、深夜2時頃(タイ時間)を最後に連絡が途絶えました。その後、友人たちが彼を捜索しましたが見つからず、翌日からは家族や恋人とも連絡が取れなくなりました。
12月23日、研修生派遣プロジェクトの担当者が警察に行方不明届を提出しましたが、現地の病院や事故情報には該当がなく、手掛かりはありませんでした。
そして2025年1月、タイ料理店の非常階段下で遺体が発見され、家族はショックを受けています。
家族の願い
ナンナパットさんは、「ナットは明らかに他殺されたと思う」と語り、事件解明と遺骨の返還を求めています。
遺族はこれまで、在日タイ大使館、タイ外務省、労働省、派遣プロジェクトなどに何度も支援を求めましたが、いずれも反応がなく進展はないとのことです。
ナットさんは25歳で、父親を1歳8か月で亡くし、祖父母に育てられました。
家族は彼の帰国を心待ちにしていただけに、このような事態に深い悲しみと怒りを感じています。
「どうか政府や関係機関が助けてくれるよう、メディアを通じて訴えています。せめてナットの遺骨を祖国に返してほしい」とナンナパットさんは涙ながらに語っています。