タイにてAIを活用したモバイル結核健診の運行開始を発表。マヒドン大学と共同記者会見。

 2025年1月27日(月)、マヒドン大学公衆衛生学部とエルピクセル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:鎌田富久、以下「エルピクセル」)は、2025年3月より実証事業として、Artificial Intelligence (AI)を活用したモバイル結核検診(X線撮影装置を搭載したバス)の運行開始を発表いたしました。本実証事業は、2024年9月にマヒドン大学とエルピクセルが締結した研究契約に基づき、バンコク都庁の協力を得て実施いたします。

2025年1月27日にタイ・バンコクにて実施された共同記者会見の様子

 結核は結核菌による感染症であり、胸部X線画像(CXR)は、肺結核の検出に重要な役割を担っています。世界保健機関(WHO)は2014年にEnd TB Strategy (1)を発表し、結核のない世界に向けて、結核スクリーニングやトリアージで、AIの活用を推奨しています。

 本実証事業はバンコク都の19地区を対象にしています。モバイルバスにてCXR撮像後、その場ですぐにAI (2) が結核の検出を行い、陽性が疑われる場合は、ただちに担当する放射線科医に通知が行くシステムになっています。迅速な画像診断により、連絡を受けた結核陽性候補の被験者は、従来より早期に病院で結核の確定診断がなされ、治療を開始できることが期待されます。


 
我々は、タイにおける結核の早期発見、早期診断に寄与し、公衆衛生上の重要な課題の一つである結核克服に貢献します (3)。

 

 なお、本事業は、日本貿易振興機構(JETRO)の支援を受けて実施しております。

AIを活用したモバイル結核健診のフロー

(1) https://www.who.int/teams/global-tuberculosis-programme/the-end-tb-strategy

(2) 胸部X線画像を、結核症例である可能性についてAI推論した尤度に基づいて“None, Low, Mid, High” の4段階で分類する機能を持つ「EIRL Chest TB」を指します。本製品は日本では医療機器製造販売承認・認証は取得していません。

(3) 独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)「日ASEANにおける アジアDX促進事業」第4回公募第二次採択事業者採択のお知らせ(https://lpixel.net/news/information/2023/10994/


【AI画像診断支援技術について】

高度化するモダリティとともに、医療画像診断の作業は増加の一途をたどっています。AIを活用した独自のアルゴリズムによって、脳MRI、胸部X線などの医療画像情報を解析し、効率的で、より正確な診断が出来る環境の提供を目指します。

 

製品情報(医療従事者向け)

画像診断支援AI「EIRL(エイル)」シリーズの製品ページ(医療従事者向け)です。

 

【エルピクセル株式会社について】

エルピクセル株式会社は、ライフサイエンス領域の画像解析に強みを持ち、医療・製薬・農業分野において画像解析技術、とりわけ人工知能技術を応用することで、高精度のソフトウエアを開発してまいりました。医師の診断を支援するAI画像診断支援技術「EIRL(エイル)」、創薬に特化した画像解析AI「IMACEL(イマセル)」を軸に事業を展開しています。

コーポレートサイト:https://lpixel.net/

公式ブログ(Note):https://note.com/lpixel/

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