タイ国立マヒドン大学 シリラート病院 SICRESとの基本合意締結「100日以内のワクチン完成」を目指す。
- 2025/1/22
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感染症が蔓延るグローバルサウス全域をカバーし、最適な臨床開発プランの提案を行う
この度レメディ・アンド・カンパニー株式会社(東京都千代田区 代表:浮田哲州)は、2024年12月17日付でタイの国立マヒドン大学シリラート病院の臨床研究センターであるSiriraj Institute of Clinical Research (以下、SICRES)とデング熱やマラリアをはじめとした感染症に関する臨床試験促進に向けた協力体制構築に関して基本合意を締結いたしましたのでお知らせします。
■感染症グローバル開発プラットフォームについて:https://remedylp.wixsite.com/global-platform
昨年3月に基本合意を締結したマヒドン大学熱帯医学部は、NTDsや感染症の治療と臨床開発においてアジア有数の経験を有しています。これに続き、同大学の傘下で臨床研究を担うSICRESとも基本合意を締結することにより、感染症領域における臨床試験の国際品質基準での支援、様々なNTDs*の臨床開発環境を提供することが可能となりました。また、SICRESとのMOU締結により、弊社が提供している「感染症グローバル開発プラットフォーム」の被験者候補は15万人規模へと拡大いたしました。
タイはデング熱やマラリアをはじめとする感染症が蔓延する国の一つであり、感染症を対象とした実施中の臨床試験数が44件(ClinicalTrials.gov 2024年12月時点)と東南アジアでは最も多く、多くの医師が積極的に臨床開発へ取り組んでいます。
またタイでは、ワクチンや治療薬を小規模かつ短期間で評価するための臨床試験手法の1つであるCHIM試験にも積極的に取り組んでおり、今後アジアにおけるCHIM試験の促進も期待されます。
レメディ・アンド・カンパニーは日本発のヘルステックプラットフォーマーとして、世界に現存する治療法が確立されていない感染症に立ち向かうこと、未知のウイルスによるパンデミックが発生した際に診断薬や治療薬、ワクチンを100日以内に開発・実用化することを目標とした「100日ミッション*」の達成に向けグローバル事業を推進しています。
昨年2024年は、9か国13機関と感染症の臨床試験促進に向けた基本合意を締結し、2021年から提供を開始している「感染症グローバル開発プラットフォーム」のより強靭なネットワーク・能力構築を実現し、お客様に提案できる地域および感染症の疾患領域のアップデートを行いました。
2025年は、これらのネットワークと、弊社の東南アジアをはじめ、南アジア、南米、アフリカなどのグローバルサウスでの臨床開発に関する知見と経験を掛け合わせ、感染症領域のトップランナーとして、開発戦略の立案から現地での臨床試験実施までをトータルで支援する更なる体制構築に注力してまいります。
感染症グローバル開発プラットフォームとは
熱帯地域に多く見られるデング熱などのNTDs、結核やマラリア等の三大感染症といった現存する感染症の迅速な臨床開発や、未知のウイルスによるパンデミックが発生した際に100日以内で安全かつ有効なワクチンや治療薬などの開発・実用化を支援するために提供を開始したサービスです。
平時から東南アジアや南米、アフリカで合計15万人規模の被験者候補を獲得しておくことで被験者のリクルートメント期間の短縮や、短期間で構築が可能なデータ収集システム「MUGEN EDC」の自社開発を行うなど、有事においても迅速な臨床開発を可能にするために必要な要素を盛り込んでいます。
また、世界各地域に見られる感染症実態や人種特性等のノウハウ、新型コロナウイルスのパンデミック禍で実施した海外での大規模臨床試験の実績、世界各国の研究機関やCRO・SMO・各感染症のKOLとのネットワークを有する弊社ならではの強みも活かすことで、時間やコスト等お客様のニーズに合った最適な臨床試験実施国・臨床開発プランの設計・提案を行います。
対象となる感染症・医薬品:
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、デング熱、結核、インフルエンザ、マラリア、寄生虫、薬剤耐性治療薬、ワクチン、体外診断用医薬品
* NTDsとは
「顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases )」の略称であり、世界保健機関(WHO)が「人類が制圧しなければならない熱帯病」としている疾患を指します。水の安全性や衛生環境、ヘルスケアが整っていない世界の貧困地域に蔓延し世界で10億人以上が罹患していると言われており、個人の生活や経済を困窮させるだけでなく、その国や地域全体が貧困から脱出できない原因にもなっています。
*100日ミッションとは
新たな感染症について、世界保健機関(WHO)が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を宣言してから100日以内に、「危機対応医薬品等(Medical Countermeasures:MCM)」の実用化(迅速診断薬の承認、安全で有効なワクチンの承認、治療法の確立など)を達成しようという国際的な目標です。新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により浮彫りとなった課題を受け、2021年6月にイギリスで開催されたG7サミットで「100Days Mission(:100DM)」として提唱されました。
基本合意締結機関 一覧
インドネシア
・Clinical Research Coordinator INDONESIA
・Universitas Airlangga Teaching Hospital
・Faculty of Medicine, University of Indonesia
ウガンダ
・Infectious Diseases Institute (IDI)
コロンビア
・CAIMED Colombia
タイ
・The Faculty of Tropical Medicine, Mahidol University
・Siriraj Institute of Clinical Research (SICRES)
ドミニカ共和国
・CAIMED Dominicana
パナマ
・Vax trials
・Cevaxin
ブラジル
・SAIL for Health
ペルー
・Universidad Peruana Cayetano Heredia
メキシコ
・CAIMED Mexico
参考資料
・タイ 国立マヒドン大学との基本合意
https://www.remedy-company.com/news/2024/20240329.html
・インドネシア保健省 Clinical Research Coordinator INDONESIAとの基本合意
https://www.remedy-company.com/news/2024/20240612.html
・インドネシア 国立アイルランガ大学病院との基本合意
https://www.remedy-company.com/news/2024/20240613.html
・ペルー 私立カジェタノエレディア大学との基本合意
https://www.remedy-company.com/news/2024/20240718.html
・業界初!100日ミッション対応の感染症グローバル開発プラットフォーム
https://www.remedy-company.com/news/2024/20240326.html
レメディ・アンド・カンパニーについて
レメディ・アンド・カンパニー株式会社は、2005年に設立したCRO事業を展開する株式会社インテリムを前身とし、2018年に設立しました。株式会社インテリムをはじめ、国内外のグループ各社を牽引する中核として、国内外の医薬品開発における革新的ソリューションの創出に取り組んできました。社名変更を機に、CROの枠を超え世界のヘルステックプラットフォーマーを目指し新たなスタートを切りました。レメディ・アンド・カンパニーは最新のテクノロジーとXR技術を駆使しながら、あらゆる医療課題を解決すべく日本から世界へ向けて事業を展開しています。
グループ会社:株式会社インテリム、iRIS株式会社、クォンタムヘルスケア株式会社、レメディ・クロスリアリティ株式会社
グループ拠点:7か国 プロジェクト実施国:42か国(2025年1月現在)
詳しくはこちらをご覧ください:https://www.remedy-company.com/